8月1日 運用開始!! 小児用新型ドクターカー お披露目
【小児用新型ドクターカー運用開始に向けて 院長 山岸 敬幸】
当院の運営理念は、『すべての子ども達が笑顔になれるよう、最善の医療を行う』とし、全職員が心に刻み取り組んでおります。
当院は24時間365日断らない診療をモットーに医療を提供し、100%に近い救急車応需率を維持しています。また、これまで医療機関からの要請に応じ患者さんを搬送、治療するドクターカーを運用することで、東京都の小児医療の拠点の役割を果たしてきました。
さまざまな機能を実装した新しいドクターカーを運行開始できることを嬉しく思うと同時に、子ども達の笑顔を守るという使命を改めて胸に刻んでまいります。

ドクターカーナンバープレートへの思い】
東京都版図柄入りナンバープレートを採用しました。
ナンバーは、利用したこどもたちみんなが笑顔になれるように思いを込めて、
「2525」(ニコニコ)にしました。
令和7年7月31日お披露目会にて
左からウィーメックス・小暮武男氏,齊藤部長、山岸院長、
女子美術大学の沖津菜奈子氏と熊倉ひろ氏
【「Mobile PICU」小児用新型ドクターカー運用にむけて 救命救急・集中治療部長 齊藤修】
「Mobile PICU」をコンセプトに構築された新型ドクターカー。最新の医療機器の搭載、走行性能を向上させ、患者負担の軽減に繋げることができました。
今回搭載したTeladoc HEALTHは、画面を表示するモニタを前方と側面に設置し、座っている医療スタッフも患者のバイタル情報を確認しやすく設計しています。そして、この情報は基地局とされる搬送先病院において同内容を遠隔で把握、操作することも可能となりました。
また、従来は搬送時の情報伝達は携帯電話だけであり、病院との情報連携は十分とは言えず、急変時など大変な時ほど病院との情報共有はできませんでした。この革新的な情報伝達の仕組みが整えられたことで、診療の質の向上が促進されると期待しております。

【車両紹介】
〇ポイント1 搬送時の負担軽減を考慮した走行性能
走行時の振動低減により快適な搬送空間を実現します。
・エアサスペンションの装備により走行時の振動が軽減し、搬送中の身体的負担を緩和
・発電機の振動、熱の課題の改善による、安定した電力環境の確保
〇ポイント2 医療処置の継続が可能な室内環境
コロナ禍の教訓を生かし、感染症のリスクを最小限に抑え、高度な治療を継続しながらの搬送を可能にする室内環境を実現します。
・陰圧構造
・ECMO(体外式膜型人工肺)を使用した高度治療の継続と搬送を可能にする特殊なストレッチャーや最新鋭医療機器の搭載
〇ポイント3 「Teladoc HEALTH」を活用した情報連携によるスムーズな搬送体制
ウィーメックス株式会社が提供するリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」の搭載により、搬送中の患児のバイタルサインや超音波画像を、走行中に病院とリアルタイムで共有することが可能です。情報共有の高度化は、救急医療の連携強化とともに、医療DX推進の一環でもあります。
・安定した通信品質と70倍相当ズーム可能な高精細映像技術により、微細な所見も確認可能(瞳孔の状態など微細な所見も遠隔地から確認・操作が可能)
・受入れ先で迅速かつ的確な準備・対応が可能
〇ポイント4 患者の安心に配慮したデザイン
患者室の内装は、医療スタッフが協力して設計し、少しでも小児患者様に安心していただけるよう、落ち着いた空間づくりを目指しました。外装には、女子美術大学の学生によるイラストを採用し、小児患者様が少しでも気持ちを和らげられるよう配慮しています。
