免疫科 診療内容

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概要

 免疫とは、体が自分を守るために外からきた微生物などに抵抗力で、うまれつき備わっている免疫と、うまれてから獲得していく免疫があります。これらの免疫の機能が正常に働かないと、感染症にかかり易かったり、繰り返す熱を出したり、さまざまな病気を引き起こします。免疫科では、これらの病気の診断、治療を行います。
 生まれた時にさまざまな病気のスクリーニング検査が行われています。そのスクリーニングで、先天性免疫異常症という免疫の病気か疑われた場合の精査も行っています。

診療内容

目標

 免疫の異常による病気を診断して、必要に応じて治療を行います。また免疫の異常が疑われる場合、免疫機能の評価を行います。

1 先天性免疫異常症

 免疫とは、細菌やウイルス、真菌(カビ)などの感染症に対して人の体がもつ抵抗力で、うまれつき免疫の機能が弱い病気があります。疑うきっかけでは、感染症を繰り返して体重増加不良や成長の遅れがある、重症の感染症を繰り返す、日和見感染症(通常は罹らない病原性が低い微生物による感染症)を起こすなどがあります。先天性免疫異常症が疑われる場合には、疑われる場合には、免疫機能の検査を行います。治療が必要な場合、予防内服、免疫グロブリン補充、血液腫瘍科と協力して造血幹細胞移植などを行います。また予防接種の指導を行います。

2 自己炎症性疾患

 体の中で炎症をきたしてしまう病気があり、周期的に発熱をきたすなどの症状があります。感染症による発熱ではなく、通常、抗菌薬などを投与しても無効であることが多いです。疾患に応じて、内服薬による治療、扁桃摘出術を行うことがあります。

こんな症状のお子さんが対象です

 重症の感染症を繰り返す、原因不明で日和見感染症を起こした既往がある、かかりつけ医の先生から免疫不全を疑われる、皮膚や口唇のヘルペスを年に3回以上繰り返す、水痘のワクチンを2回接種したが水痘に罹患したことがある、呼吸器感染や下痢などで体重増加や成長の遅れがある、周期的(2-6週間おき)に6か月間以上の期間で発熱を繰り返す

主に取り扱っている疾患、治療内容

無ガンマグロブリン血症

 定期的に免疫グロブリンの補充を行います。

慢性肉芽腫症

 感染に対する治療や予防、インターフェロンɤ投与、必要に応ɤて造血幹細胞移植を行います。

重症複合免疫不全症

 感染に対する治療や予防、免疫グロブリンの補充、造血幹細胞移植などを行います。

メンデル遺伝型マイコバクテリア易感染症

 感染症に対する治療や予防を行います。

慢性皮膚粘膜カンジダ症

 感染に対する治療や必要に応じて予防などを行います。

その他の原発性免疫不全症

 感染に対する治療、予防などを行います。

周期性発熱症候群

 病型の診断、発熱発作の予防薬の投与などを行います。必要に応じて扁桃腺摘出術などを行うことがあります。

新生児免疫スクリーニング異常

 東京都では新生児の免疫異常のスクリーニングとしてT細胞の異常を調べるTRECという検査やB細胞の異常を調べるKRECという検査が行われています。これらの検査で異常がある場合には当院へ紹介していただきフローサイトメトリーを中心とした検査を行います。また遺伝科と協力して必要に応じて遺伝子検査を行います。