次世代の救急医の育成

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次世代の救急医の育成

勉強会

シニアレジデントレクチャー

未来の救命の礎を築く教育を

当施設では、定期的にシニアレジデント向けのレクチャーを行っております。救命科上級医からのレクチャーもあれば、シニアレジデント自らレクチャーすることもあり、インプット、アウトプットの両方向から学びを得ることができます。日常診療に必要な内容を中心に、年度ごとに計画を立て、体系立てた知識を構築できるようにしています。救命、集中治療、一般救急やプレホスピタル、座学のみならずハンズオンで手技を学ぶことや、時には他職種からのレクチャーも受けることができ、救急医・集中治療医の育成を目的に幅広い知識を身につけることができます。

レクチャー中の写真

off the job training

ECMOシミュレーション

実践に使える技術を確実に伝えていく
国際標準のECMOシミュレーション

当施設はELSO認定のECMOセンターです。平時から年間15例前後のV-V ECMO症例を取り扱っていますが、いずれにおいても質の高い管理を行っています。
質の高い管理に欠かせないのが看護師や臨床工学技士などを含めたECMOシミュレーションです。月に数回の院内トレーニングを基本とし、年一度は院外でトレーニング施設を貸し切って教育・研修を、業務として行っています。
香港やカロリンスカのトレーニングに定期的に参加して内容を updateしており、まさに世界標準の質を担保しています。
ECMOに関わる全てのスタッフが質の高いトレーニングを積むことで、24時間365日に渡るECMO管理を可能にしています。

ECMOシミュレーションの写真

ICLS

実践力を磨くICLS研修

当院では、救命医療の第一歩としてICLSコースを重要視し、年間2回ほど院内で開催しています。このコースには、救命科だけでなく内科などの他診療科や看護師、検査技師などのICLSインストラクター資格を持つスタッフが参加し、多職種・多診療科が連携した実践的な心停止患者に対するトレーニングを提供します。シミュレーション機器を活用し、現場を想定したシナリオでチーム医療に必要なスキルを習得可能です。
指導者コースでは、コミュニケーションスキルや成人学習の指導スキルも学べます。初期研修医や専攻医には積極的に参加を推奨し、「教えることが学ぶことになる」という理念のもと、希望者にはインストラクター資格取得を支援しています。

ICLS研修の写真

J-CIMELS

「防ぎ得た妊産婦死亡をゼロに」を広める

当施設は、スーパー総合周産期センターとして、スーパー母体救急の受け入れを行っております。そのこともあり、年に2回程度、病院内でJ-CIMELSコースを開催しております。「防ぎ得た妊産婦死亡をゼロに」を目標に、院内・院外の医師、看護師、助産師の教育を行っており、当院産婦人科医師と協力し、救急医も全身管理医としてインストラクターを行っています。
コース開催によって顔の見える関係性を構築することで、実際の診療でもスムーズな母体救命を行うことができます。コース受講のみならず希望者はインストラクター取得まで行うことができます。

J-CIMELS講習の写真

災害訓練

災害時も普段通り救急診療を継続するために

当院は地域中核災害拠点病院であり、災害時は医療対策拠点を構える三次施設で、DMAT隊員が多数在籍しています。災害対応は救急医の基本知識の1つと考え、トレーニングを行なっています。
災害対策チーム(旧災害対策室)は、他職種(医師、看護師、臨床工学技師、営養科、検査科、薬剤科、リハビリテーション科、防災センター職員、災害担当事務職員、事務局長、副院長)から構成され、救命救急センター、ICU、HCU、ERから看護師が各1〜2名、救急医も2名在籍しています。部署ごとの訓練を積み重ねて、年1回は院内全体の訓練を実施しています。

災害訓練の写真