精神医療センター(仮称)の整備について

2006年10月16日

都立病院では、「都立病院改革」の一環として、都民の医療ニーズに的確に対応していくため、都立病院の再編整備に取り組んでいます。
松沢病院では、多くの病棟が昭和30年代から40年代にかけて建設され、老朽化が進むとともに狭隘となっており、療養環境の改善を図る必要があります。
そこで、この度、病棟等の改築、改修を行い、より専門性の高い精神科医療を提供する「精神医療センター(仮称)」として整備するための計画を策定しましたのでお知らせします。

1 施設整備及び運営について

  1. 低層分散式となっている病棟を集約立体化し、新館(新病棟)を建設することにより、患者の利便性やサービス供給効率の向上を図ります。また、一部の病棟については、設備の更新や改修を行い、療養環境の改善を図ります。
  2. 新館(新病棟)の開設は平成23年度を予定しています。
  3. 病棟の建替え、改修の整備・運営に当たっては、民間の活力や資金を活用するPFI手法の導入を目指します。
  4. 新館(新病棟)等の建設、一部病棟の改修を行うほか、平成17年に施行された「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(以下「医療観察法」という。)」に基づく病棟を新たに整備します。

2 再編整備後の病院の特徴について

1.病床規模、外来規模

ア 病床規模

890床

イ 外来規模

550人程度/1日あたり

2.主な医療機能

ア 精神科急性期医療

一般の精神科病院では対応が困難な専門性の高い急性期の精神疾患に対応する。

イ 精神科救急医療

都が実施する精神科救急診療事業を行う。

ウ 精神科身体合併症医療

一般の病院や他の精神科病院では対応が困難な身体疾患を併発している精神疾患に対応する。

エ 精神科特殊医療

薬物依存などにより重度の精神症状を有する精神疾患に対応するとともに医療観察法に基づいた医療を提供する。