
前職及び転職のきっかけ
メディア業界で雑誌づくりやCM管理に携わる
メディアの仕事に興味があったので、大学を卒業後、出版社に就職。その後もテレビ関係を含む関連の業種を幾度か転職してきました。メディア業界だと経験値が上がるのでいろんな業種を転々とする人が多いようです。
雑誌編集ではアシスタントとして取材のサポートをしてきましたし、広告代理店でテレビCMの事務にも携わりました。そうやって何年もマスコミの仕事をこなし、メディア業界で紙も電波も経験した頃が、「東京2020オリンピック競技会」の開催予定時期でもありました。私はやりたいことを何でもやっていくというタイプで、イベント事も好きでした。そこで思い切ってメディアの仕事を辞め、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」に入ったのです。
オリンピックで働く医療者たちに感銘を受け都立病院へ入職
猛暑に泣いた今期のオリンピックでは、会場で体調を崩す人が続出しました。その事態に尽力されていた医師やコメディカルの方々に使命感や強い意志を感じ、深い感銘を受けてしまいました。それがきっかけで医療系に心を惹かれ、病院をPRするような仕事に就きたいと考えるようになりました。
オリンピックが終わり、いざ求職してみると希望に合うような求人がなかったので、また広告関連の仕事に戻り、外から医療のことを発信していこうかと思っていました。そんな矢先、昨年チャンスが巡ってきたのです。何となく求人情報を見ていたら、都立病院が募集していたので思わず応募していました。独立行政法人なので信頼度が高く、福利厚生なども良さそうだったので迷いませんでした。
10月に採用され、長年務めてきたメディアの仕事を抜け出して新しい一歩を踏み出したのです。不安もありましたが、前職の経験があるということで計画課の広報に配属されることになり、似たような仕事内容だったのでちょっと安心しましたね。
転職後の職場の雰囲気や前職とのギャップ
公的機関の固いシステムに戸惑いつつやりがいも
10月に入職した頃はまだ広報室がなく、翌年3月まで慣れない情報システムを担っていました。その後、4月から正式に広報担当として業務を任されるようになり現在に至ります。
実際の業務は院内の情報を外部へ発信する仕事で、具体的にはホームページやSNSを用いて病院をPRしています。さまざまな情報を収集しまとめる必要があるため、広報室には各診療科の先生やコメディカル、事務方なども集まり情報を提供し合います。
どの情報をどういう風に整理して掲載するか精査が必要ですし、医療系の知識は欠かせません。そのため専門用語も含めて、0から学んでいるところです。今はミスのないよう一つひとつ丁寧に業務をこなしています。
都立病院機構は公的機関なので、以前勤めていたメディア業界と比べるとシステム上の違いが多く、最初は戸惑いました。たとえば備品が足りなくなったら、一般企業ならさっと買ってきて領収書を出すとか、ネットで購入します。しかし当院ではまず事前に申請を出し、了解を得てから購入になります。依頼事があると連絡文書を作ってメールに添付するなど、必ず確認が必要で、ワンステップおかなければなりません。
そういうシステムに慣れず、ルールの違いに当初はかなり苦労しました。でも今は、そうした確認事項のおかげでミスも起こりにくいし、安心して仕事ができる点がメリットと感じています。

今後の目標及び転職を考えている人へ
地域の病院と連携を強化し、強みのアピールに繋げたい
現在はまだ在籍1年で、広報は初めてのため手探りで広報活動に携わっていますが、今後はもっと幅広く動いていきたいと思っています。
地域の病院との連携も大事で、広尾病院が得意とする医療を各病院にアピールしておけば、いざというときに協力し合えます。広報室には院内のさまざまなデータも集まってきますので、そういう情報の発信も進めていきたいですね。今はいろいろな会議にも出させてもらっており、各診療科で抱えている課題やアピールポイントなどを勉強しているところです。これらをじっくり温め、優れた企画を出すことが目下の目標です。
病院は広告規制があるため難しい点もあるのですが、私の経験が役立つことを見つけていきたいと思っています。
私のように民間からの転職を検討している方へ、最初は苦労しますと伝えたいですね。ルールが全く異なるのできっと戸惑います。けれど、それを乗り越えたとき仕事が素晴らしく楽しくなります。ここでしかできないこと、大きな充実感を得る瞬間がきっとありますから、ぜひ期待してその一歩を踏み出してほしいですね。
ある1日のスケジュール
9時00分 出勤
出勤時間は複数から選択できますが、計画課は9時出勤のメンバーが多いため、私も9時出勤の勤務形態を選択しています。
9時05分 メール・本日の予定・タスクを確認
まずはメールの確認、メール返信。
新規案件の業務と前日までに依頼があった案件の整理を行い、本日やるべきタスクを解決します。
10時00分 業務分担・SNS対応
広報業務を一緒に担当している非常勤職員の方が出勤したら、案件整理・業務分担をしていきます。
また、お互いの進行案件に関しての相談事項などを話し合います。
その後、X及びInstagramの更新作業を行います。
朝・昼・晩のタイミングの良いときにアップ作業は行っています。
各部署より申請のあった原稿をアップ用に整えていき、より多くの人に見ていただけるように、ヒットしやすいハッシュタグの追加、親しみやすさを演出する絵文字、画面サイズに合うように写真のリサイズなどをしてアップ作業を行います。
11時00分 撮影
5月~6月頃は、診療科のホームページ更新や地域連携で発行している「診療のご案内」用の写真撮影を行うため、パラパラと写真撮影の依頼が入ります。
写真撮影後は、実際に使用する写真のセレクトを行い、非常勤職員さんに写真の補正を依頼します。
12時00分 昼食
当院は建替え工事中のため、職員食堂がありませんが、最近は毎月1回の頻度でキッチンカーの出店があります。
普段はコンビニで済ませていますが、キッチンカーが出店されたときは、私も活用しています。
13時00分 イベント準備
計画課では、院内の多くのイベントを担当しています。
私はメインとして、都民公開講座やなつやすみこどもツアーなどを担当しています。
院内の多くの方に協力をしていただくイベントが多いため、各所への依頼や説明、関連資料の作成などを進めていきます。
14時00分 イベント撮影
院内で開催されているイベントの写真や動画を撮影します。
イベント実施の動画を作成しているため、使用できそうなカットを撮影していきます。
参加者によっては、撮影NGな方もいらっしゃるので、写り込まないように注意をして撮影を行っています。
15時00分 広報室
毎月第三火曜日に広報室を開催しています。
2025年に立ち上がった、他職種で構成された会となっており、委員会よりもフランクな雰囲気で開催されています。
当院ホームページやSNSの状況、診療科をPRするための対応などに関することを決定していきます。
16時00分 議事録作成
広報室終了後、議事録を作成。
また、宿題となった案件を整理していきます。
17時00分 資料作成
当院では、電子カルテに各科・課の重要事項を掲示する取組みを行っています。
各科・課よりエントリーのあった掲載バナーの差替え作業、広報室への報告作業を行います。
その後、国際診療員会や院内通訳ミーティング等で使用する来院外国人データの集計を行います。
場所柄、多くの国の方々が来院されるため、対応に多くの課題を抱えています。
そのような事項を1つ1つ解決するために活用するデータを作成しています。
17時45分 定時
日によっては、定時後も1~2時間程度の残業をしています。
18時00分 HP新規作成・更新作業
診療科やコメディカル部門などからホームページの新規作成や更新依頼が日々入ってきます。
作業は、一緒に広報を担当している非常勤職員の方と毎朝依頼案件の振分けを行って進めています。
構成などの相談した案件を、実際に作業として落とし込んでいきます。
ホームページは、来院する方にとって重要なツールであるため、見やすさなど患者さんの目線を大事に進めています。
20時00分 終業
イベントが重なる繁忙期は特に忙しくなりますが、業務が落ち着いている日は潔く早く退勤するなど、日々の働き方にしっかりメリハリをつけています。