がん治療等に対応したお食事

化学療法や放射線治療などの治療による食欲不振、味覚障害、口内炎、免疫低下などの症状に対応したお食事の提供を行っております。

ミラクル食

化学療法や放射線治療などにより、「味が感じにくい」「味覚が敏感になってしまった」というような患者さんを対象としたお食事です。
味付けを薄くして、料理のあんやたれ、数種類の調味料パックを別付けにして、料理によってはご自分で味付けを調整できるように工夫しています。

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ライト食

食欲のない患者さんや、一度にたくさん食べられない患者さんを対象としたお食事です。
1回の食事量を通常の2分の1程度とし、代わりに高栄養食品をプラスすることで栄養を確保できるようにしています。

ライト食

嚥下ソフト食

脳腫瘍や口腔がん、放射線治療等による副作用で、摂食・嚥下機能(嚙む力や飲み込む力など)が低下している患者さんを対象としたお食事です。
ミキサーで粒のない状態にした料理を、舌で押しつぶせる程度の硬さに調整しています。
(「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021」のコード3に相当)

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生物禁食

化学療法等で、感染症に対し抵抗力が弱くなってしまった患者さんを対象としたお食事です。
生野菜や発酵食品等は提供していません。

移植治療食

白血病等の血液疾患で、造血幹細胞移植を行う患者さんを対象としたお食事です。
生物禁食同様に発酵食品等は提供しない他、免疫抑制剤の投与に考慮して柑橘類の食品も提供していません。また食事の一部として、腸内環境改善のための飲料を提供しています。

 

 

食道がん・胃がんなど、消化管の手術後に対応したお食事も提供しております。

食道術後食(スワロウ食)

食道がんの手術後を考慮して、飲み込みやすくなるようやわらかく調整したお食事です。また、摂食・嚥下機能(噛む力や飲み込む力など)の訓練も兼ねています。
このお食事は、頭頚部がんの患者さんにも適しています。

胃術後食

胃や十二指腸の手術を行った患者さんを対象として、消化のしやすさに考慮したお食事です。
1回の食事量を少なくし、1日の食事を6回(朝・昼・夕+分食3回)に分けて提供しています。

胃術後食

〈分食の例〉
 ・にゅうめん
 ・雑炊

その他

食事が進まない患者さんには、少量でも栄養がしっかりとれる「特製スープ」を手作りでご用意しています。特製スープについては、KOMA(こま) EI(えい)レシピとして掲載中です(KOMA EIレシピ)。