高校生のスマートフォン依存を「アプリ別」に分析
~ゲーム・動画・SNSそれぞれに異なる心理的背景~
東京都立松沢病院思春期・青年期医療(稲熊徳也)と東邦大学医学部精神神経医学講座・社会実装精神医学講座(根本隆洋教授ら)の共同研究チームは、高校生246名を対象に、スマートフォン利用におけるゲーム・動画・SNS依存傾向を比較分析しました。
その結果、三つの依存に共通して「感情調節目的の使用」が関連し、スマートフォンが不快な感情への対処手段として使われている実態が明らかになりました。一方で、依存の背景にはアプリごとの特徴も見られ、ゲーム依存は抑うつ、動画依存は不安、SNS依存は衝動的・娯楽的な使用と関連していました。
本研究成果は、国際学術誌『Psychiatry and Clinical Neurosciences Reports(外部リンク)』(2025年10月8日)に発表されました。
松沢病院では、13歳から19歳までのみなさまに向けてスマホ依存の入院治療プログラムを実施しており、思春期の方が安心して相談・治療を受けられる体制を整えています。
👉 詳しくはこちら:「スマートフォン依存・ゲーム依存の専門治療」

