リウマチ膠原病科

リウマチ膠原病科の概要と紹介

 当院は精神疾患を併せ持つ患者さんの診療を得意としており、一般病棟や外来での管理が難しい精神疾患(うつ病、統合失調症、不安障害、せん妄、認知症、発達障害、知的障害、パーソナリティー障害、摂食障害、依存症など)をお持ちのリウマチ膠原病の患者さんについて、精神面の診療とともにリウマチ膠原病の専門診療・一般内科診療を入院、外来で行うことができます。精神科病床でリウマチ膠原病患者さんの診療をおこなうことができる病院は少ないため、積極的に転院を受け入れております。遠方の方につきましても一般病床・外来での診療ができる状態になったところで戻っていただくという対応も可能ですのでぜひご相談ください。

 また、精神疾患を有していない地域の患者さんのリウマチ膠原病の外来・入院診療も行っております。地域としては、当院のある世田谷区内だけでなく、渋谷区、目黒区、杉並区、三鷹市、調布市、武蔵野市、川崎市などからの患者さんが近隣で安心して診療を継続的に受けられるように連携体制を整えております。入院病床も精神疾患をお持ちでない患者さん向けの一般病床も有しています。

 診療の対象疾患は、主に関節リウマチ、シェーグレン症候群、リウマチ性多発筋痛症、全身性エリテマトーデス、強皮症、炎症性筋疾患、血管炎、脊椎関節炎、ベーチェット病など免疫の異常でおこる病気や、不明熱、結晶性関節炎の診療も行っています。リウマチ膠原病診療に必要な検査体制も充実しており(レントゲン、CT、MRI、超音波検査、各種生検(口唇・筋・側頭動脈)、偏光顕微鏡検査、骨塩定量、呼吸機能検査 など)、迅速な診断、治療が可能です。

 多摩総合医療センター、多摩南部地域病院、多摩北部医療センターの各病院のリウマチ膠原病科との定期的なWEBカンファレンスにも参加し症例検討を行っています。地域との連携に重点を置き、病状に応じて他の医療機関へのご紹介も適宜行わせていただきます。
(入院診療につきましては当院の体制上、緊急度や重症度によっては難しい場合もあり、また夜間休日は精神症状以外での入院がお受けできないなど一部制限がございます。)

 当科では、2名のリウマチ膠原病科医(本田・常勤、稲田・非常勤)が診療にあたっています。

患者さんへのメッセージ

2つ以上の関節の痛みや腫れがある、朝の手のこわばりがある、原因のわからない発熱が続いている、原因のわからない筋肉痛がある、寒いと指先が白くなる、ドライアイ/ドライマウスがある、いろいろな症状があり膠原病が心配、関節リウマチや膠原病の治療を受けているけれど都心までの通院が難しくなってきた、精神科とあわせて診療を受けたいなどございましたらぜひ当科を受診してご相談ください。

リウマチ膠原病科担当スタッフ(2025年6月1日現在)

スタッフ専門分野学会資格等
医員
本田 奈々瀬
内科
リウマチ膠原病科
日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
The EULAR On-line Introductory Ultrasound course 修了