東京都移行期医療支援センターについて 患者様・ご家族様へ 医療関係者の方へ
東京都移行期医療支援センターについて
当院は、東京都から委託を受け、令和3年2月1日に「東京都移行期医療支援センター」を開設し、小児期から成人期への移行期にある小児慢性疾病児童等への適切な医療の提供に関する課題を解消するため、東京都内医療機関と連携して移行期医療支援体制の整備に取り組んでおります。
| 所在地 | 〒183-8561 東京都府中市武蔵野台2-8-29 東京都立小児総合医療センター内 |
| 連絡先 | 042-300-5111(代表) 連絡先:sn_ikoushien@tmhp.jp (注)ご相談は上述の電子更新サイトよりお願いいたします。 |
| 受付時間 | 9時00分から17時00分(平日のみ) |
| 担当 | 移行期医療支援コーディネーター |
センター長あいさつ
子ども(小児)の病気には、早く生まれた小さい体格の新生児(早産児/低出生体重児)、生まれつきの病気(先天性疾患)、子どもに特徴的ながん(悪性腫瘍)、慢性に経過する腎臓病や内分泌・代謝疾患、発達障害など、大人(成人)の病気と異なる様々な種類があります。このような病気を持つ一部の子どもは、以前は幼いうちに命を落としていました。近年、医療の進歩によって、重い障害を残すことなく助けられるようになり、成人に達することができるようになりました。
成人になったからといって、患者さんの診療の必要性がなくなる訳ではありません。重症度に応じて定期的な通院を続け、ときに入院し、生活・仕事・結婚などにも配慮を要します。しかし、小児診療科医は保護者(多くは親)に説明して方針を決定し、保護者は病気の子どもを熱心に養育した結果、成人に達した患者さん本人をないがしろにした医療が行われていることがあります。また、病気のことをよく知らないまま、成人診療科に紹介され、通院が途絶えてしまう例もあります。
そこで、成人になるまでに、病名と状態、内服薬の種類、重視する症状と対応、運動・生活や妊娠・出産時の注意、喫煙・飲酒の制限、外来の予約の仕方などを習得することが望ましいと言われています。このような自立支援のプログラムを経て、成人診療科に転科・転院することを移行と呼びます。適切な移行のためには、中学生・高校生のうちから、医師、看護師のほか多職種のチームによる教育体制が必要です。転科・転院が難しい病気の場合も、自立支援を促し、成人診療科と適宜連携するべきです。
移行期医療の実施はまだ不十分ですので、各都道府県にセンターの設置が進められています。東京には、慢性疾患を持つ子どもや成人になった患者さんも診療に関わる専門施設の数も多く、理想的な体制の構築は容易ではありません。今後、関係者の皆様のご協力を得て、子ども達が自分の病気と向き合い、自立した成人として社会に巣立てるように移行期医療を普及していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

東京都立小児総合医療センター副院長
幡谷 浩史

