多摩北部医療センター消化器外科で再生医療を開始します

 多摩北部医療センター消化器外科で再生医療を開始します。

この度、多摩北部医療センターは、食道がんのESD(内視鏡的粘膜下層剥離術(注1))後などの患者さんに対して、ご自身の細胞で作製した食道再生上皮シート(以下「細胞シート」という。)を用いた食道狭窄治療を開始します。

食道がんは、国内で一年間に約2万6,000人がり患し約1万1,000人の方が亡くなる病気です。食道がん治療の内視鏡治療として、低侵襲なESDが全国的に普及していますが、食道の広範囲を剥離する場合には、高い頻度で術後狭窄が発生するため、長期間にわたって治療を繰り返したり、食事の通過障害に伴う症状が続くなど、患者さんにとって身体的・精神的な苦痛を伴うことがあります。

この治療を受けることにより、創傷部の治癒を早めるとともに、その後の食道狭窄を抑制・防止できるため、患者さんの身体的負担の軽減が期待できます。

(注1)ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術):早期の胃がん、食道がんおよび大腸がんに対し、内視鏡でがんのある粘膜下層までを剥離し、がんを一括切除する治療法

多摩北部医療センター プレスリリース文書(PDF 435.9KB)

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