病院情報の公表（DPCデータに基づく臨床指標）

はじめに　

当院のDPCデータに基づく臨床指標を公開します。その目的は、患者さんや地域住民の皆さんに当院の急性期医療の現状と特徴について、より理解を深めていただくことにあります。当院はこうして得られたデータをもとにさらなる医療の質の向上に努めてまいります。

集計方法と定義

○令和6年4月1日～令和7年3月31日までに退院した患者さんが対象です。
○医療保険を使用された患者さんのみを対象とし、労災、公災、自動車賠償責任保険や自費の患者さんは含みません。
○入院後、24時間以内に死亡した患者さんは対象外です。
○患者数が10未満の場合は　‐（ハイフン）で掲載しております。
○今回公開するデータは厚生労働省が指定する条件に基づいて集計し、作成しています。

令和6年度多摩南部地域病院病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）（外部リンク）

年齢階級別退院患者数
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
成人市中肺炎の重症度別患者数等
脳梗塞の患者数等
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）
その他（DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

年齢階級別退院患者数

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年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	19	106	131	135	282	673	1045	2764	2365	535

　令和6年度中（令和6年4月～令和7年3月)に当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計しています。
0歳から90歳以上まで、幅広い年齢層の患者さんが退院しています。最も多い年齢層は70歳代で全体の約34.3％を占めています

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）

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内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
0400802499x0xx	肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上）	126	17.62	16.40	13.49	85.22
10007xxxxxx1xx	2型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）手術・（インスリン製剤・注射薬に限る。）	77	11.16	13.77	0.00	69.21
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症	63	14.29	13.66	6.35	77.52
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎	59	22.22	20.78	42.37	83.75
060380xxxxx0xx	ウイルス性腸炎	39	4.56	5.55	0.00	52.79

　当科は救急医療、がん治療をはじめとして、HOT（在宅酸素療法）/NPPV（非侵襲的陽圧換気療法）などの在宅医療の分野においても地域医療機関の先生方の協力のもと、緊密な病診、病病連携を進めております。
消化器系疾患では外科と協同で、X線造影検査、内視鏡検査、内視鏡下ポリペクトミーなどを行っております。

循環器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050130xx9900x0	心不全	126	16.63	17.33	13.49	84.79
050050xx9910xx	狭心症、慢性虚血性心疾患手術・処置等11あり手術・処置等2なし	97	2.84	3.07	1.03	71.05
050050xx0200xx	狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等(心カテ又は血管内超音波検査あり)	90	4.08	4.18	1.11	70.99
050210xx97000x	徐脈性不整脈（心カテ又は心臓電気生理学検査あり）	72	8.07	9.59	4.17	81.42
050030xx97000x	急性心筋梗塞（続発性合併症を含む。）、再発性心筋梗塞その他の手術あり(心カテあり）	54	11.30	11.37	1.85	70.63

　当科は、心不全、狭心症、慢性虚血性心疾患、徐脈性不整脈、急性心筋梗塞、頻脈性不整脈の患者さんが多く入院しています。入院では心臓カテーテル検査、冠動脈インターベンション、高周波心筋焼灼術、ペースメーカー移植術等の手術・検査を積極的に行っています。急性心筋梗塞、不安定狭心症は24時間体制で緊急治療を行っており、良好な治療成績を収めております。
また、急性心血管疾患に対し、迅速な救急搬送と専門施設への患者収容を目的に組織された東京都CCUネットワークにも加盟しております。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060100xx01xxxx	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術	707	2.22	2.95	0.00	75.01
060100xx99xxxx	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）	184	2.11	4.54	0.00	74.34
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア（15歳以上）ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等	133	4.74	4.42	0.75	73.31
060035xx99x6xx	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍手術・処置等26あり	125	3.94	7.60	0.00	66.93
060040xx99x6xx	直腸肛門（直腸S状部から肛門）の悪性腫瘍手術・処置等26あり	75	7.03	21.38	1.33	67.11

　当科は、小腸・大腸の良性腫瘍、鼠径ヘルニアをはじめ、胃の悪性腫瘍、乳房の悪性腫瘍、結腸の悪性腫瘍の患者さんも多く入院されています。検査はX線造影検査、内視鏡検査、超音波内視鏡検査、マンモグラフィー検査等を行っています。手術は悪性疾患、鼠径ヘルニアの手術が多く、腹腔鏡下手術も積極的に行っており、胆石症についてはほとんどが腹腔鏡下手術となっています。令和5年度から胃、十二指腸、大腸、肝臓・胆道・膵臓等、ロボット支援下手術を導入しています。悪性疾患医療においては放射線療法や最新の化学療法を行うとともに、術前免疫療法を取り入れて術後合併症の軽減を図っています。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
080010xxxx0xxx	膝関節症（変形性を含む。）人工関節再置換術等	70	19.57	21.38	5.71	74.49
080020xxxxxxxx	股関節骨頭壊死、股関節症（変形性を含む。）人工関節再置換術等	67	19.40	18.76	2.99	69.25
070010xx970xxx	股関節・大腿近位の骨折人工骨頭挿入術肩、股等	63	31.79	25.29	68.25	83.75
080100xxxx0x0x	前腕の骨折骨折観血的手術前腕、下腿、手舟状骨等	35	5.34	5.95	0.00	61.57
100100xx99x0xx	足関節・足部の骨折・脱臼骨折観血的手術鎖骨、膝蓋骨、手（舟状骨を除く。）、足、指（手、足）その他等	32	12.84	17.84	3.13	45.38

　当科は、股関節症、股関節骨頭壊死、股関節大腿骨近位骨折、の患者さんが多く入院しています。急性期の外傷から慢性的な変性疾患、またスポーツ外傷や、幅広く運動器における傷害、病態を診療しています。過去の治療成績に基づき、患者さんにとって最も効果的な治療法を選択することを第一とし、早期社会復帰を目指しています。手術は人工関節手術や大腿骨近位部骨折、関節鏡視下手術等を積極的に行っており、術後のリハビリテーションも行っています。

皮膚科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
080010xxxx0xxx	膿皮症	10	15.90	12.98	0.00	76.00
080020xxxxxxxx	帯状疱疹	-	-	-	-	-
070010xx970xxx	骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。）手術あり手術・処置等1なし	-	-	-	-	-
080100xxxx0x0x	薬疹、中毒疹定義副傷病なし	-	-	-	-	-
100100xx99x0xx	糖尿病足病変手術なし手術・処置等2なし	-	-	-	-	-

　当科は、帯状疱疹、急性膿皮症、皮膚の悪性腫瘍をはじめ、幅広い疾患を適宜受け入れております。専門的疾患として多汗症の診断及び段階的な加療、爪疾患についてはワイヤー法やガター法を行っております。他診療科で入院中の患者さんの褥瘡の診察も行っています。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110080xx991xxx	前立腺の悪性腫瘍(前立腺針生検法）	139	2.32	2.45	0.00	72.83
11012xxx02xx0x	上部尿路疾患経尿道的尿路結石除去術	54	4.78	5.16	1.85	62.07
110070xx03x0xx	膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術	51	6.82	6.81	1.96	82.31
110080xx99000x	前立腺の悪性腫瘍（ハイドロゲルスペーサー留置術等）	49	2.02	6.74	0.00	75.04
110070xx02xxxx	膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算	26	6.31	6.75	0.00	66.62

　泌尿器科で診る病気には、前立腺の悪性腫瘍（前立腺針生検法）、上部尿路疾患経尿道的尿路結石除去術、膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術、前立腺の悪性腫瘍（ハイドロゲルスペーサー留置術等）、膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術など、尿路や男性性器の疾病全般を扱っております。レーザー装置による前立腺肥大症や結石破砕の手術を行っており手術の件数も増加しています。

婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
120060xx01xxxx	子宮の良性腫瘍子宮全摘術等	37	8.86	9.20	49.19
12002xxx01x0xx	子宮頸・体部の悪性腫瘍子宮悪性腫瘍手術等	34	11.65	9.84	59.06
120090xx97xxxx	生殖器脱出症手術あり	32	10.81	7.74	76.38
12002xxx02xxxx	子宮頸・体部の悪性腫瘍子宮頸部（腟部）切除術等	24	2.29	2.92	45.08
120070xx02xxxx	卵巣の良性腫瘍卵巣部分切除術（腟式を含む。）腹腔鏡によるもの等	23	6.48	5.97	46.52

　当科は、子宮の良性・悪性腫瘍、卵巣・卵管の良性・悪性腫瘍と炎症性疾患、骨盤臓器脱の患者さんなど、不妊症以外の婦人科疾患全般の患者さんの手術と治療を行っております。悪性腫瘍に対しては手術療法だけでなく、化学療法や放射線治療も積極的に行っています。

眼科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
020110xx97xxx0	白内障、水晶体の疾患手術あり片眼	1068	1.97	2.49	0.00	76.95
020110xx97xxx1	白内障、水晶体の疾患手術あり両眼	24	4.00	4.29	0.00	76.17
020220xx97xxx0	緑内障その他の手術あり片眼	19	2.00	4.52	0.00	76.53
020250xx97xxxx	結膜の障害その他の手術あり	-	-	-	-	-
020200xx9710xx	黄斑、後極変性手術あり手術・処置等1あり水晶体再建術	-	-	-	-	-

　当科は、白内障の手術目的の患者さんがほとんどを占めておりますが、角膜潰瘍、ぶどう膜炎や網膜硝子体疾患等の患者さんも入院しています。患者さんの要望に応じて日帰り手術または、1泊もしくは2泊の手術を行っております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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	初発					再発	病期分類基準（（注））	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明	再発	病期分類基準（（注））	版数
胃癌	46	12	11	9	47	32	1	8
大腸癌	46	72	77	62	84	148	1	8
乳癌	6	12	4	2	1	4	1	8
肺癌	2	1	8	27	26	29	1	8
肝癌	2	1	0	5	13	19	1	8

（注） 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約

　当院は主にかかりつけ医からの紹介を受け、がんの検査・治療を行っています。消化器がんに対する開腹手術や腹腔鏡手術、ロボット支援下手術、内視鏡による切除（ESD）を行い、乳がんに対しては、外科的手術や乳房温存療法を行っています。さらには、化学療法・放射線治療を駆使して総合的に治療を行います。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	25	8.04	51.56
中等症	85	14.92	78.71
重症	61	22.05	86.87
超重症	26	21.54	86.54
不明	0	0.00	0.00

　当院は二次救急医療機関であるため、中等症の患者さんが約4割を占めており、一番多く入院しています。一方、ほかの医療機関での対応が難しい重症～超重症の患者さんも受け入れています。重症もしくは中等症以上の患者さんは平均年齢が80歳以上で、基礎疾患や合併症があるため、軽症の患者さんと比べると、入院日数が長くなっています。また、症状が回復しても、転院や施設への入所が必要となるケースもあります。

脳梗塞の患者数等

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発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	11	27.45	77.09	35.00
その他	9	46.89	83.89	25.00

　当院の脳梗塞患者数では、発症3日以内が55.0％、それ以降が45.0％です。平均年齢は80歳以上で、比較的高齢の患者さんが中心となります。脳梗塞の平均在院は約37日で、この間、急性期薬剤治療とそれに並行して急性期リハビリを実施しています。
当院での急性期医療が終了し、引き続き回復期リハビリが必要な患者さんは、連携する回復期リハビリ専門病院へ転院されています。　在宅医療が必要な患者さんは、院内専門部署（患者・地域サポートセンター等）で入院早期から連携支援を行い、極力間隔をあけずに地域完結の効率よい脳梗塞治療体制を提供しています。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）

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内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　長径2cm未満	56	3.71	4.98	1.79	76.00
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	10	1.90	21.40	10.00	80.20
K635	胸水・腹水濾過濃縮再静注法	-	-	-	-	-
K654	内視鏡的消化管止血術	-	-	-	-	-
K6182	中心静脈注射用植込型カテーテル設置　頭頸部その他に設置した場合	-	-	-	-	-

循環器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術　その他のもの	70	0.91	2.14	0.00	70.39
K5492	経皮的冠動脈ステント留置術　不安定狭心症に対するもの	36	0.28	9.11	2.78	69.17
K5461	経皮的冠動脈形成術　急性心筋梗塞に対するもの	31	0.00	12.00	6.45	71.84
K5973	ペースメーカー移植術　リードレスペースメーカーの場合	31	5.35	5.65	9.68	84.77
K597-2	ペースメーカー交換術	26	1.00	1.04	0.00	83.35

　経皮的冠動脈ステント留置術　その他経皮的冠動脈ステント留置術　（不安定狭心症）経皮的冠動脈形成術　（急性心筋梗塞）、ペースメーカー交換術、ペースメーカー移植術を主に実施しています。急性心筋梗塞や不安定狭心症は24時間体制で緊急治療を行っております。

外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　長径2cm未満	644	0.20	1.06	0.00	75.48
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）	113	1.05	2.51	0.88	72.78
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	105	1.31	6.54	1.90	66.22
K7212	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　長径2cm以上	97	0.19	1.33	0.00	71.51
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	61	1.08	9.61	4.92	75.39

　手術室での手術は、悪性疾患では大腸癌、胃癌、乳癌、膵癌、食道癌、肝癌、胆道癌、良性疾患では胆石症、鼠径ヘルニア等の手術を行っており、開腹手術の他、低侵襲の腹腔鏡下手術やロボット支援下手術も導入し、積極的に行っております。適応例には、乳房温存療法を行なっています。
更に、胆管癌には手術からステント挿入等を使用した治療まで幅広く行っています。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0821	人工関節置換術　肩、股、膝	147	1.65	17.33	5.44	72.45
K0462	骨折観血的手術　前腕、下腿、手舟状骨	74	2.09	6.61	5.41	60.76
K0461	骨折観血的手術　肩甲骨、上腕、大腿	52	5.44	24.73	61.54	83.25
K0483	骨内異物（挿入物を含む。）除去術　前腕、下腿	42	0.98	1.55	0.00	48.19
K0463	骨折観血的手術　鎖骨、膝蓋骨、手（舟状骨を除く。）、足、指（手、足）その他	25	1.68	4.64	4.00	44.00

　人工関節置換術、人工骨頭置換術、観血的整復固定術、関節鏡視下手術等を積極的に行っております。高齢者の大腿骨近位部骨折については、リスクを十分に説明した上で手術を積極的に行い、早期に充実したリハビリを行うことによって、受傷前の状態に戻ることを目指しています。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8036イ	膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術電解質溶液利用のもの	72	1.00	4.58	1.39	77.36
K7811	経尿道的尿路結石除去術　レーザーによるもの	52	1.71	2.42	1.92	62.75
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	26	0.62	4.54	0.00	63.88
K843-4	腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術（内視鏡手術用支援機器を用いるもの）	25	1.00	8.80	0.00	71.72
K841-21	経尿道的レーザー前立腺切除術・蒸散術　ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの	21	1.00	4.95	0.00	73.29

悪性腫瘍（膀胱癌、前立腺癌、腎癌、腎盂・尿管癌、精巣癌）、前立腺肥大症、尿路結石の手術等を行っております。また、腹腔鏡下手術を導入するとともに、腎癌に対する無阻血腎部分切除や放射線および化学療法治療併用の浸潤膀胱癌に対する膀胱部分切除という腎や膀胱の機能温存を目的とした低侵襲治療も積極的に行っております。更に、ホルミニウム・レーザーによる前立腺肥大症および尿路結石に対する手術を数多く行なっています。

婦人科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢
K8654	子宮脱手術　腟壁形成手術及び子宮全摘術（腟式、腹式）	27	1.93	8.30	76.44
K867	子宮頸部（腟部）切除術	23	0.00	1.26	45.35
K8882	子宮附属器腫瘍摘出術（両側）　腹腔鏡によるもの	23	1.39	4.09	46.52
K8881	子宮附属器腫瘍摘出術（両側）　開腹によるもの	17	1.00	7.35	42.47
K889	子宮附属器悪性腫瘍手術（両側）	16	1.38	10.88	59.69

　当科は、良性・悪性腫瘍手術、円錐切除術など、婦人科疾患全般の手術、検査を行っております。良性腫瘍の手術では、開腹手術に加え、卵巣腫瘍や子宮筋腫の手術を腹腔鏡下でも行っております。また、最近需要が増加している骨盤臓器脱の手術も積極的に行っております。

眼科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K2821[]	水晶体再建術　眼内レンズを挿入する場合　その他のもの	1085	0.04	0.97	0.00	76.91
K2686	緑内障手術　水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術	18	0.00	1.00	0.00	76.06
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術　網膜付着組織を含むもの	13	0.15	1.62	0.00	73.38
K224	翼状片手術（弁の移植を要するもの）	-	-	-	-	-
K2821イ	水晶体再建術　眼内レンズを挿入する場合　縫着レンズを挿入するもの	-	-	-	-	-

　当科は白内障手術目的の患者さんがほとんどを占めております。患者さんの要望に応じて日帰り手術または、1泊もしくは2泊の手術を行っております。加齢性黄斑変性症の治療としては、抗VEGE抗体（抗血管内皮増殖因子薬）の硝子体内注射も実施しております。

その他（DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

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DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	3	0.04
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	1	0.01
180010	敗血症	同一	10	0.14
180010	敗血症	異なる	24	0.34
180035	その他の真菌感染症	同一	0	0.00
180035	その他の真菌感染症	異なる	0	0.00
180040	手術・処置等の合併症	同一	19	0.27
180040	手術・処置等の合併症	異なる	8	0.11

これらの指標は重症患者さんに起こりうる病態や合併症の出現頻度を表しています。
合併症は患者さんの年齢や、状態によって引き起こされる確率はさまざまであり、その値を0にするのは難しいですが、0に近づけるよう努めています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数（分母）	分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数（分子）	リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
882	838	95.01%

肺血栓塞栓症とは、肺動脈に血液の塊である血栓が詰まる病気です。いわゆるエコノミークラス症候群として知られており、適切な予防対策が必要となります。本指標は、肺血栓塞栓症を引き起こすリスクが「中」以上の手術を受けた退院患者に対する、予防対策の実施割合を測定しています。

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数（分母）	血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数（分子）	血液培養2セット実施率
1865	1797	96.35%

血液培養検査を実施する際に、複数セット採血することで検査の精度が高くなります。
細菌が検出された時、真の菌血症と採血時の汚染（コンタミネーション）との区別が明確となり、適切な治療方針を立てることができます。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトル抗菌薬が処方された退院患者数（分母）	分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数（分子）	広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
323	287	88.85%

広域スペクトル抗菌薬（多くの種類の菌に効果のある抗菌薬）を漫然と使用し続けると、菌が薬剤に対して耐性を獲得し、抗菌薬が効かなくなる場合があります。
細菌培養検査によって病気の原因菌を特定し、なるべくその菌にだけ効果的な抗菌薬を選択することで、広域スペクトル抗菌薬の使用量が減り、結果的に耐性菌が生じにくくなります。

転倒・転落発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数（分母）	退院患者に発生した転倒・転落件数（分子）	転倒・転落発生率
75605	250	0.33%

入院している患者さんの中には年齢や病気の影響により、転倒したり、ベッドなどから転落したりする可能性が高い方もいます。転倒・転落の原因や要因について分析等を行い、予防策を講じて、転倒・転落を防いでいます。
入院オリエンテーション「安全な入院生活を送るために」の資料に転倒予防について記載をしています。また、入院中に起こりうる転倒リスクについて記載しています。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数（分母）	退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数（分子）	転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
75605	11	0.015%

2024年度65歳以上の患者割合78％、平均在院日数8.2日で入院は短いが高齢者が増えています。
2024年度転倒252件うち3b10件（骨折5件、頭蓋内出血4件、打撲による入院1件）
医療事故予防マニュアル「転倒・転落予防対策」に沿って看護をしています。身体拘束最小化にも取り組んでいるため身体拘束3要件に該当するか判断して身体拘束を使用しています。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数（分母）	分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数（分子）	手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
1330	1329	99.92%

手術執刀開始前1時間以内に、適切な抗菌薬を投与することで、手術後の手術部位の感染発生を予防し、入院期間の延伸や医療費の増大を抑えることができます。

d2（真皮までの損傷）以上の褥瘡発生率

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退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数（分母）	褥瘡（d2（真皮までの損傷）以上の褥瘡）の発生患者数（分子）	d2（真皮までの損傷）以上の褥瘡発生率
63933	66	0.10%

褥瘡(床ずれ）とは、長時間の圧迫などにより皮膚が循環障害を起こし傷となる、いわゆる「床ずれ」の状態をいいます。看護部のNST/褥瘡対策リンクナース委員会では、除圧や体位の工夫、エアーマットレスなどの体圧分散寝具の選定、スキンケア、栄養評価などに取り組み褥瘡予防に努めています。また、皮膚・排泄ケア認定看護師をはじめ、医師、看護師、管理栄養士など様々な職種により構成される褥瘡対策チームでは褥瘡発生の治療・ケアを行っています。この褥瘡発生率は看護ケアの質評価の重要な指標とされています。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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65歳以上の退院患者数（分母）	分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数（分子）	65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
3979	6123	65%

65歳以上の入院患者のうち、1泊2日で退院する患者を除き、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された割合を示します。高齢の方は、入院を契機に筋肉量の減少や栄養状態の悪化が起こりやすくなります。早期に栄養アセスメントを行い適切な栄養介入を行うことで、治療効果の促進、早期回復、合併症の発症抑制など様々な効果が期待できます。

身体的拘束の実施率

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退院患者の在院日数の総和（分母）	分母のうち、身体的拘束日数の総和（分子）	身体的拘束の実施率
67123	15582	23.21%

身体拘束の使用は、医療事故予防マニュアルに沿って使用しています。
身体拘束最小化チームが、身体拘束実施率を把握しながら最小化に向けて院内に啓発活動を行っています。

更新履歴

2025/9/29　病院情報を公表しました。

病院情報の公表（DPCデータに基づく臨床指標）