鼠径(そけい)ヘルニアならおまかせを!
鼠径ヘルニアは米国では年間80万人が治療され、専門の外科医がいるほど一般的な病気です。
日本では約15万人と推定され、実は虫垂炎(盲腸)や胆石の手術より多く行われています。
当院でも治療を受けられる患者さんが多いことから、鼠径ヘルニアの診断から治療に特化した「鼠径ヘルニア専門外来」を2020年6月にオープン致しました。鼠径ヘルニアの手術方法は多く存在し、様々な病院やクリニックで様々な手術治療が行われておりますが、指導医レベル(エキスパート)で手術できる外科医は少ないのが現状です。当院では消化器外科専門医が鼠径ヘルニア診療を担当し、診断から手術、術後フォローまで一貫した治療を行っています。
また、一人ひとりに合った治療、オーダーメイドの治療を目指して、安全に治療を行うよう心掛けております。
もし疑わしい症状や鼠径部の膨らみがある方は、お気軽にご相談頂ければと思います。
当院では特に腹腔鏡手術を中心とした低侵襲治療に力を入れています。なお2026年4月にロボット支援下鼠径ヘルニア修復術 (R-TAPP)が保険収載されました。今後は同年6月よりR-TAPPを積極的に導入していきます。
鼠径ヘルニアとは、本来お腹の中にある腸などの臓器が、腹壁の弱くなった部分から皮膚の下に脱出する病気です。
一般には「脱腸」と呼ばれています。立った時に足の付け根が膨らみ、横になると戻ることが特徴です。
鼠径ヘルニアは自然には治りません
鼠径ヘルニアは薬や体操では治癒せず、放置すると嵌頓を起こし、緊急手術が必要となることがあります。
症状が軽いうちに計画的な手術を行うことが重要です。
2. 腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP)
当院では腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術を積極的に行っています。
腹部に小さな傷を数か所あけ、カメラを用いて手術を行う方法で、以下の利点があります。

- 傷が小さい
- 術後の痛みが少ない
- 早期の社会復帰が可能

3. ロボット支援下鼠径ヘルニア修復術手術 (R-TAPP)
2026年4月にロボット支援下鼠径ヘルニア修復術手術が保険収載される見込みです。
今まで行ってきた腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術をロボット支援下で行う手術です。
ロボット支援下手術には、ダビンチを使用します。
術者はカメラ(腹腔鏡)の画像(3D)をコンソール(術者がロボットを操作する場所)の中で見ながら、多関節機能と手振れ機能を有した特殊な鉗子(細長いマジックハンドのような形状の器械)で精緻な手術を行います。
当院も積極的に導入して参りますのでご相談ください。

患者さんの年齢、全身状態、ヘルニアの状態を総合的に判断し、最適な術式を選択します。
4. 診療の流れ
- 外来受診・診断
- 術前検査(血液検査、心電図など)
- 入院し腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(入院当日の手術が可能)
- 術後3時間で歩行・食事開始可能
- 退院(通常は手術翌日に可能)
注目情報最短では1泊2日で治療可能です。
5. よくあるご質問
高齢でも腹腔鏡手術は可能ですか?
- 全身状態を評価した上で、安全に施行可能と判断した場合は高齢の方にも対応しています。
再発の心配はありますか?
- 適切な術式を選択することで、再発率は低く抑えられています。
6. おわりに
鼠径ヘルニアは日常生活に影響を与える疾患ですが、適切な手術により根治が可能です。
足の付け根のふくらみや違和感を感じた場合は、お早めにご相談ください。
鼠径部の違和感など、なにか気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。
日本ヘルニア学会鼠径部ヘルニア修得医 東海林裕
外来日:毎週月曜日 PM 2:00-(鼠径ヘルニア専門外来)

