
心臓の病気を経験された後、「今まで通りの生活に戻れるだろうか」「また病気が悪化しないか心配」といった不安を感じていませんか?
都立広尾病院の心臓リハビリテーションは、単なる運動だけではありません。医師、看護師、理学療法士など、多職種の専門スタッフが「あなただけのチーム」を作り、安心して元の生活に戻れるよう、そして病気の再発を防ぐよう全力でサポートします。
目次
- 1.心臓リハビリテーションとは?
- 2.こんな方が対象です
- 3.当院の強み:あなたを守る3つの「安心」
- 4.効果:再発を防ぎ、寿命を延ばす
- 5.流れ:入院から退院後まで
- 6.外来リハビリ:開催日時・場所・費用
- 7.予約・参加の方法
- 8.よくある質問(Q&A)
心臓リハビリテーションとは?
心臓リハビリテーション(心リハ)と聞くと、「きつい筋トレ」や「ひたすら歩くこと」をイメージされるかもしれません。しかし、現代の心リハはもっと包括的なプログラムです。
弱ってしまった心臓や体の機能を回復させるための「運動療法」に加え、食事や生活習慣を見直す「生活指導」、不安を取り除く「カウンセリング」を組み合わせて行います。
「病気を治すだけでなく、もう一度病気になりにくい体と心を作る」 それが私たちの目指すリハビリテーションです。


こんな方が対象です
主に以下の心臓疾患をお持ちの方が対象となります。年齢や体力を問わず、一人ひとりに合わせたプログラムを作成します。高齢の患者さんでも無理なく取り組めるよう、安全を最優先に進めますのでご安心ください。
| 疾患名 | 詳細 |
|---|---|
| 狭心症・心筋梗塞 | カテーテル治療後、バイパス手術後を含む |
| 心不全 | 慢性心不全の安定期など |
| 心臓手術後 | 心臓の弁の手術、大動脈の手術など |
| 閉塞性動脈硬化症 | 足の血管の病気 |
当院の強み:あなたを守る3つの「安心」
当院の心臓リハビリテーションには、都立広尾病院ならではの特徴があります。
多職種による「チーム医療」
医師だけではなく、看護師、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師などが連携します。「薬のこと」「食事のこと」「運動のこと」、それぞれのプロフェッショナルがあなたの身体・心臓を支えます。
CPX(心肺運動負荷試験)に基づいた「あなた専用の処方箋」
心臓の状態は人それぞれです。当院ではCPX(心肺運動負荷試験)という精密な検査を行い、「どのくらいの強さの運動なら安全で効果的か」を科学的に測定します。 この検査で、「強すぎて危険」や「弱すぎて効果がない」を防ぎ、あなたに最適な運動プログラム(運動処方箋)を作成します。
救急・急性期病院としての「バックアップ体制」
当院は救命救急センターを持つ急性期病院です。万が一、リハビリ中に体調の変化があっても、即座に対応できる高度な医療体制が整っています。この「安心感」の中でリハビリに取り組んでいただけます。
効果:再発を防ぎ、寿命を延ばす
心臓リハビリテーション(心リハ)を継続することで、以下のような大きなメリットが実証されています。
| 再発・再入院の予防 | 心不全や心筋梗塞の再発率を下げます。 |
|---|---|
| 生命予後の改善 | リハビリを行った方は、行わなかった方に比べて寿命が延びることがわかっています。 |
| 体力の向上 | 階段の上り下りや買い物が楽になり、活動的な毎日を取り戻せます。 |
| 精神的な安定 | 不安やうつ気分が改善し、前向きな気持ちになれます。 |
流れ:入院から退院後まで
【第1段階】入院中(ベッドサイド~病棟)
手術や治療の直後から始まります。まずはベッドの上で座る練習や立つ練習、病棟内の歩行など、身の回りのことができるように少しずつ体を動かします。
【第2段階】回復期(リハビリ室)
専用のリハビリテーション室で、自転車エルゴメーター(固定式自転車)などを使った有酸素運動を行います。心電図モニターで常に心臓の状態を見守りながら行うので安全です。
(注)退院後も、通院でのリハビリ(外来リハビリ)を継続していただくことを強くおすすめしています。


【第3段階】維持期(ご自宅・地域)
リハビリで身につけた運動習慣や生活習慣を、ご自宅で継続します。外来で定期的な診察で状態をチェックしながら、再発のない健康な生活を維持しましょう。
外来リハビリの開催日時・場所・費用
当院では「完全予約制」で外来リハビリを実施しています。
開催スケジュール
午後のゆったりした時間帯に行います。順次予約枠を拡大しています。
| 曜 日 | 月曜日~金曜日(平日) |
|---|---|
| 開始時間 | 13時半~(1日3枠程度) |
| 所要時間 | 1回 約1時間 |
| 場 所 | 東京都立広尾病院300病棟 心臓リハビリテーション室 |
費用(1回1時間あたり)
各種健康保険が適用されます。負担割合により金額が異なります。
| 負担割合 | 金額の目安 |
|---|---|
| 1割負担 | 約700円 |
| 2割負担 | 約1,400円 |
| 3割負担 | 約2,100円 |
(注)上記は平均的な金額です。治療内容により前後することがあります。
(注)別途、リハビリ計画書発行料として月1回300円がかかります。
持ち物・服装
| 服装 | 動きやすい服・運動に適した靴(スニーカーなど) |
|---|---|
| 持ち物 | タオル・飲み物・診察券・心不全手帳 |
予約・参加方法
心臓リハビリテーションの開始には、主治医の処方(指示)が必要です。
ステップ1:主治医への相談
循環器科の診察時に、担当医へ「心リハを受けたい」とご相談ください。医師がリハビリの効果や安全性を確認し、処方を出します。
ステップ2:ご予約
予約は【診療予約センター】にて承ります。メールでのご予約は出来ませんのでご注意ください。
診療予約センター電話番号:03-3446-8331
お問合せ
ご不明な点やパンフレット(PDF 4.6MB)のご請求については、メールでもご案内可能です。
お気軽にお問合せください。
お問合せメールアドレス:hr_cr@tmhp.jp
よくある質問(Q&A)
- 質問 運動が苦手ですが、大丈夫でしょうか?
- 回答
はい、大丈夫です。スポーツ選手のようなトレーニングをするわけではありません。あくまで「日常生活を楽に送るための体力作り」ですので、運動経験がない方でも無理なく始められます。
- 質問 どのくらいの頻度で通えばいいですか?
- 回答
外来リハビリの場合、週に1回程度、1回1時間ほどを目安に行います。患者さんのライフスタイルに合わせて相談しながら決定します。(2週間に1回、月に1回など調整可能です)
- 質問 費用はかかりますか?
- 回答 心臓リハビリテーションは健康保険が適用されます。詳しくは受診時にスタッフまでお尋ねください。
一緒に、心臓と人生のリハビリを始めましょう
心臓の病気は、「治して終わり」という病気ではありません。その後の人生を心臓の病気と付き合いながらどう過ごすかが大切です。 スタッフ一同、あなたが笑顔で自分らしい生活を取り戻せるよう、全力でサポートいたします。
【お問い合わせ・ご相談】まずは主治医にご相談いただくか、循環器内科外来までお問い合わせください。


最終更新日:2026年2月9日

