IgG4関連疾患センター

IgG4関連疾患センターを設立しました!

 IgG4関連疾患は、当院から2003年に提唱された新しい疾患です。病変部に腫瘤を形成することより、悪性腫瘍との鑑別が重要ですが、診断難渋する例も散見されます。治療面ではステロイドが奏功しますが、再燃率が高くまたステロイド不応・依存例も存在し、治療に難治する例も少なくありません。ステロイド依存例や不応例は国の難病に指定されています。
 比較的稀な疾患ですが、関東地区では本疾患を専門に診療する医師が少ないことより、当院へは難治例を含め多くの患者さんが紹介されてきます。IgG4関連疾患は、ほぼすべての臓器に同時性ないし異時性に発症する全身性疾患であり、院内の様々な科で診療することより、組織横断的に対応する必要があります。本疾患に関わることの多い診療科において主な担当医を決めて、密な連携をとることにより適切な診療が可能になることより、IgG4関連疾患センターを立ち上げました。

センター長
 神澤輝実(名誉院長、消化器内科:自己免疫性膵炎などの胆膵疾患の初診 木曜日)

副センター長
 瀬戸口京吾(膠原病科部長:涙腺・唾液腺疾患の初診 火・金曜日)

医師
 千葉和朗(消化器内科医長)
 川口龍史(眼科部長)
 杉本太郎(耳鼻咽喉科・頭頚部外科部長)
 古賀文隆(腎泌尿器外科部長)
 久保田尚子(総合診療科部長:その他リンパ節腫大などの初診 月~金曜日)
 鈴木瑞佳(放射線診療科医長)
 堀口慎一郎(病理科医長)

IgG4関連疾患の諸臓器病変について
IgG4関連疾患の諸臓器病変