膵臓初診外来開設のお知らせ

当院HPにお越しいただき、誠にありがとうございます。
今回、増え続ける膵臓癌に対応すべく、
当院でも膵臓初診外来を開設することになりましたため紹介させていただきます。
皆様、よくご存じの通り、膵臓癌で亡くなる方は年々増えてきております。

(グラフは2018年までの癌死亡者数推移)
2023年には胃癌の死亡数を超えて、全体の3位となっています。

しかし、膵癌の予後はとても悪く、
膵癌全体の5年生存率は12.7%と胃癌や大腸癌と比較しても大変悪いものとなっています。

このような膵癌ではありますが、その予後を改善させるための方法の一つとして膵癌を早期に発見することが挙げられます。
たとえ膵癌でも、術後10年生存率は、
Stage0:94.7%、StageⅠ(TS1a):93.8%、StageⅠ(TS1b):79.9% と報告されています。
(Stage0:非浸潤癌、TS1a:癌の大きさ径5mm以下、TS1b:癌の大きさ径5-10mm)
(Kanno A. et al Multicenter study of early pancreatic cancer in Japan Pancreatology 18:61-67:2018より)
そのため、現在、日本各地で膵癌を早期に発見するためのプロジェクトが行われております。
代表的な膵癌早期発見プロジェクト>
・広島県尾道地区 尾道プロジェクト JA尾道総合病院 など
・大阪北部地区 大阪北部早期膵癌プロジェクト 北野病院 など
・大阪府岸和田地区 岸和田葛城プロジェクト 葛城病院 など
・和歌山県全域 きのくにプロジェクト 和歌山県立医大
・大阪府南部地区 MAGUROプロジェクト 近畿大学病院
・東海地区 しゃちほこプロジェクト 名古屋大学 など
それらプロジェクトにおいて
膵癌早期発見の心強い検査として超音波内視鏡(EUS)があります。
報告によるとCTやMRIよりも超音波内視鏡(EUS)の方が、
早い段階での膵癌について検出率が高くなっています。

そのため、当院でも2019年より
膵臓検査のために超音波内視鏡(EUS)を導入させていただきました。
その件数は増加し、現在は安定したものとなりました。

そして、2026年1月21日、膵臓癌についての公開講座を開催させていただき、
大盛況のうちに終了となりました。
その関心の高さから膵臓の診療を充実させる必要があると改めて実感しました。

>当院消化器内科Dr白﨑による公開講座の風景
用意された、地下一階の座席は満員。立ち見も出て、一階から吹き抜けを通じて視聴いただいた方もいらっしゃいました。講演の後も、質問の列が途切れることはありませんでした
そこで、今回、膵臓専門外来を開設するに至りました。
専門施設で研鑽を積んだDrが診察を行い、皆様の膵臓の状況に応じた検査を提案させていただきます。
もしも以下のような患者様がおりましたら、受診をお勧めさせていただきます。
- 画像検査で膵臓に異常(膵管拡張・膵嚢胞、膵石灰化 など)を認めた方
- 新しく糖尿病と診断された、もしくは糖尿病が突然悪化した方
- 膵臓関連の数値(アミラーゼ、リパーゼなど)が高い方
- 腫瘍マーカー(CA19-9など)が高い方
- 血縁者に膵臓癌を患った方がいる方
(それ以外にも膵臓の検査を行うことは可能です。担当医にお問い合わせください)
皆様の膵臓に対する問題に対して少しでも解決のお力になれれば幸いです。
膵臓専門外来>
木曜日午後
(皆様の御支持がいただければ、今後、拡充する予定です)
予約方法>(近隣の先生方が予約を取られる際には医療連携直通番号をご使用ください)
予約専用電話:03-3941―5489
(個人の患者様(注 からも予約を取ることができます)
注)紹介状をお持ちになられない場合には、選定療養費がかかりますのでご注意ください。
当院消化器内科HP>
膵臓と膵臓癌の検査・・・超音波内視鏡検査ご存じですか?
もチェックをお願いします。

パープルリボン運動は、「すい臓がんの早期発見のための定期健診の推進運動」と「すい臓がん患者とその家族への理解と支援」というメッセージを表しています。
(同時に、家庭内暴力(DV)などの女性に対する暴力をなくそうという国際的なキャンペーンのシンボルでもあり、こちらのほうが有名かもしれません)

