糖尿病・内分泌代謝内科

お知らせ  

  • 初診外来枠を増やし(月午後、火午前、水午前)、予約を取りやすいようにしました。健診などで糖尿病が強く疑われる患者さんの評価、糖尿病の薬物療法も進歩しており、治療選択に悩まれる場合もお気軽にご相談下さい。緊急の場合などは、救急外来、医療連携室にご連絡ください。
  • 2025年1月より肥満症外来を開始しています。GLP-1受容体作動薬(ウゴービ)、GIP/GLP-1受容体作動薬(ゼップバウンド)を用いた肥満治療が可能です。当院初診外来受診後、6か月間の食事・運動療法を行ったのち、適応があれば、薬物療法を適正期間使用します。対象の患者さんがおりましたら、また適応があるか悩む場合、患者さんがまず話を聞きたいという場合でもよいですので、お気軽にご紹介ください。詳しくは肥満症外来をご参照ください。肥満に伴う睡眠障害についても精査・治療(CPAP)も可能です。
  • イベント情報はこちらをご参照ください。
  • 医療関係者の方は以下のページをご覧ください。
    内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医、糖尿病内科領域専門医を目指す先生方へ 
    医療関係者の方へ

特色

  • 現在レジデントを含めスタッフ11名が診療を担当しています。

糖尿病領域

  • 糖尿病については診断、治療および合併症の評価のみならず、コメディカルと協力して食事指導を始めとした患者教育にも力を入れております。
    糖尿病基礎講習・糖尿病教室
    糖尿病教育パス入院(1・2週間コース)
    短期食事体験入院
    連携栄養指導外来(
    糖尿病基礎講習・教室受講+栄養指導)Bコース
    インスリンポンプ外来 
    母性内科(糖代謝異常) 
    ・リブレ2、G7を用いた血糖モニタリングシステム
    ・血糖管理に難渋する症例の病態評価、治療
    ・高血糖緊急症など急性合併症の治療
    ・慢性合併症の評価・治療(循環器内科・腎臓内科・脳神経内科と連携)
    ・外来での注射治療(インスリン、GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬)療法導入
    ・CSII、SAP療法
    ・妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠の周産期血糖管理および産後評価、計画妊娠管理

    内分泌・代謝領域

  • 甲状腺疾患、副甲状腺疾患、下垂体疾患、副腎疾患など様々なホルモン異常や二次性高血圧の検査・診断など、また肥満に関連した健康障害を有している患者の治療
    内分泌・甲状腺外来
    肥満症外来

主な対象疾患

疾患名気になる症状、特徴
糖尿病喉の渇き、頻尿、体重減少、倦怠感など
・初期症状がほとんどありません。健診で糖尿病「要再検」「要治療」とありましたら受診しましょう。

ホルモン異常(甲状腺疾患、副甲状腺疾患、下垂体疾患、副腎疾患など)

二次性高血圧の検査・診断

・動悸、多汗、手のふるえ、眼球突出、甲状腺の腫れ
・疲労感、むくみ
・コントロールがつかない高血圧
・電解質異常(Na,K,Ca,iP)
肥満症耐糖能障害(2型糖尿病など)、高血圧、脂質異常症、非アルコール性脂肪性肝疾患、睡眠時無呼吸症候群、運動器疾患等、肥満によって生じる、または肥満に関連する健康障害があり、BMI25以上
BMI(Body Mass Index)=[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]

診療実績

 2019
年度
2020
年度 
2021
年度
2022
年度
2023
年度
2024
年度
入院患者数183746864114147
全外来患者数2,4561,7691,5961,8482,2472,366

2020年~2023年 コロナ患者対応、病院大規模改修あり

スタッフ紹介

スタッフ

氏名資格専門分野
中村 佳子
なかむら よしこ
(部長)
  • 日本内科学会総合内科専門医・指導医
  • 日本糖尿病学会糖尿病専門医・研修指導医・学術評議員
  • 内分泌代謝・糖尿病内科領域専門研修指導医(暫定)
  • 日本医師会認定産業医
  • 慶應義塾大学非常勤講師
糖尿病
内分泌代謝内科
田川 裕恒
たがわ ひろつね
(医員)
  • 日本内科学会総合内科専門医・指導医
  • 日本糖尿病学会糖尿病専門医
  • 内分泌代謝・糖尿病内科領域専門研修指導医(暫定)
  • 慶應義塾大学非常勤講師
糖尿病
内分泌代謝内科
大野 睦記
おおの むつき
(医員)

日本内科学会総合内科専門医

循環器専門医

金子 周平
かねこ しゅうへい
(医員)
日本専門医機構認定内科専門医
西田 賢司
にしだ けんじ
(副院長)
  • 日本内科学会総合内科専門医・指導医
  • 日本糖尿病学会糖尿病専門医・学術評議員
  • 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医・指導医・代議員・評議員
  • 内分泌代謝・糖尿病内科領域専門研修指導医
糖尿病
内分泌代謝内科
浅井 佑介
あさい ゆうすけ
(サブスペシャルティレジデント)
 日本専門医機構認定内科専門医
濱嶋 政樹
はまじま まさき
(サブスペシャルティレジデント)
日本専門医機構認定内科専門医
青井 裕一郎
あおい ゆういちろう
(シニアレジデント)
 日本専門医機構認定内科専門医 
清家 裕美子
せいけ ゆみこ
(シニアレジデント)
  
渡邊 祥
わたなべ しょう
(シニアレジデント)
壁谷 哲朗
かべや てつろう
(慶應義塾大学専攻医)

糖尿病基礎講習・糖尿病教室

  • 糖尿病について学び、糖尿病とつき合うために必要な情報を得ることができます。是非ご参加ください。
  • 希望される方はかかりつけ医にご相談下さい。
  • 通常の診療はかかりつけ医のまま、栄養指導と糖尿病基礎講習・糖尿病教室の受講を希望される方は連携栄養指導外来 B:糖尿病基礎講習コースをご利用ください。

糖尿病基礎講習・糖尿病教室のご案内

糖尿病教育パス入院・短期食事体験入院

  • かかりつけ医がいる患者さまはかかりつけ医にご相談ください。
  • かかりつけ医がいない患者さまは初診外来の予約をお取りください。

糖尿病教育パス入院(1・2週間コース)

  • 1週間コースでは糖尿病基礎講習・糖尿病教室を受講します。DVDを使った学習の他、チェックテストを用いて知識の確認をします。食事療法を体験し、個別栄養指導を受け、退院後の食事療法に役立ててもらいます。
  • 2週間コースでは1週間コースの内容に加え、薬物療法(内服・インスリン注射、その他の注射製剤)の調整・導入を行います。
  • リハビリテーション科と連携して運動療法の指導を行います。
  • 口腔科と連携し、歯周病のチェックも可能です。

短期食事体験入院

  • 糖尿病の食事療法といっても「どういう食事をすればいいのかわからない・・・」という患者さまに役立つような食事体験入院を行っています。
  • 平日入院も可能ですし、金曜日午前中に入院し、月曜日午前中に退院することも可能です。
  • 週末を有効に利用して適正な食事を体験し、食生活改善に役立ててみませんか?

詳細についてはこちらをご参照ください。(PDF 70.1KB)

連携栄養指導外来 

糖尿病・高血圧・脂質異常症、慢性腎臓病、貧血などは治療の一つとして栄養食事指導は重要であり、食生活を改善することが治療に役立つと考えられています。
通常の診療はかかりつけ医で、栄養指導のみ大塚病院で行う外来です。
<コース、対象患者>
A
:個別栄養指導コース:当院で栄養指導を希望する患者さん
(対象患者:保険上栄養食事指導が治療に有用と考えられる疾患であれば問いません)
B
:糖尿病基礎講習コース
糖尿病患者で糖尿病基礎講習受講+栄養食事指導を希望する患者さん

詳細については連携栄養指導外来をご覧ください。

インスリンポンプ外来(水曜午後・連携予約) 

  • この外来では、持続グルコースモニタリングやインスリンポンプを用いて、良好な血糖管理ができることを目指します。1型糖尿病の管理および2型糖尿病の妊娠前管理から周産期管理も可能です。
  • まずどんな治療なのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、わかりやすくお話ししてから導入いたします。
  • 開始する、しないに関わらず、治療に興味があるかたがおりましたら、是非ご紹介ください。

母性内科(糖代謝異常)(初診・水曜午後) 

  • 妊娠中の糖代謝異常には妊娠前から糖尿病と診断されていた「糖尿病合併妊娠」と妊娠してから初めて発見された糖代謝異常があります。後者は「妊娠中の明らかな糖尿病」と高血糖が認められるものの糖尿病には至っていない「妊娠糖尿病」があります。
  • 妊娠中の糖代謝異常は軽度なものであっても、母体や胎児のみならず新生児の長期予後にも影響を与えることが明らかになっていますので、すべての妊婦に対して産婦人科にてスクリーニング検査が行われます。その結果、糖代謝異常があると診断された妊婦は内科で専門的な管理を行います。
  • 産婦人科と連携しながら、食事療法とともに血糖測定を行い、安心して出産を迎えられるよう、管理を行います。妊娠糖尿病は出産後、いったん糖代謝が正常化する方がほとんどですが、将来糖尿病発症リスクもあるため、産後に耐糖能の再評価も行います。
  • もともと糖尿病以外の内科系疾患(高血圧やリウマチ膠原病疾患など)がある方については 産婦人科による妊娠前相談や、膠原病母性外来で管理を行うことが可能です。

内分泌・甲状腺外来(木曜午前) 

  • 日本内分泌学会内分泌代謝専門医の西田を中心に診療をしております。
  • 甲状腺疾患、副甲状腺疾患、下垂体疾患、副腎疾患など様々なホルモン異常について豊富な臨床経験を有しております。是非ご活用ください。

肥満症外来(木曜午後)

  • GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬は今までは糖尿病患者への使用に限られていましたが、条件(肥満症外来の案内(PDF 143.9KB)参照)を満たす方を対象に、保険診療で肥満症治療が出来るようになりました。
  • 薬薬物療法開始前に6か月間の食事・運動療法が必須であり,当院で2か月に一度以上の管理栄養士による栄養指導を受けることになります。
  • その後適応があればGLP-1受容体作動薬(ウゴービ)を最大68週使用、GIP/GLP-1受容体作動薬(ゼップバウンド)を最大72週間使用します。
  • 睡眠呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)について、スクリーニング、診断、CPAP治療とこの外来で行えます。

※ 当院は肥満症治療薬(ウゴービR 、ゼップバウンド R )処方の施設要件を満たしています。
※ まだ基準を満たすかわからない、もしくは満たしていない場合でも薬物療法を使用しない肥満治療は行います。ご希望される患者様、適応となる患者様がおられましたら是非ご紹介ください。
紹介時肥満症治療チェックシート(PDF 96.7KB)をご利用ください。
※ 重度の精神疾患を有する患者様への肥満治療薬の処方は、安全上の理由で見合わせる場合があります。
※ 体重150kg以上の患者様の場合は糖尿病・内分泌代謝内科 中村・田川にご相談ください。

糖尿病イベント

  • 毎年11月の全国糖尿病週間に合わせて、大塚病院ではイベントを開催しています。

2025年度イベント案内はこちらをご覧ください。(PDF 657.1KB)

内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医、糖尿病内科領域専門医を目指す先生方へ 

  • 当院は内分泌代謝・糖尿病領域 研修指導医(暫定2名含む)、日本内分泌学会内分泌代謝科研修指導医1名、日本糖尿病学会糖尿病研修指導医1名が在籍しています。
  • 内科基本料域とともに2年目より内分泌代謝・糖尿病内科領域の連動研修が可能です。サブスペシャルティ研修として糖尿病内科研修システムもあります。 
  • 2027年4月から研修希望の方はぜひ見学にいらしてください、見学希望の方はこちらをご覧ください。

糖尿病・内分泌代謝内科の研修を希望される方へ(PDF 1.2MB)  

医療関係者の皆様へ

  • 健診などで糖尿病が疑われる方、初めて糖尿病を指摘された方など、ご遠慮なくご紹介ください。
    診断の上、食事・運動療法など含めた糖尿病についての患者教育、病態・患者背景を考慮した治療を行い、返送いたします。
  • 糖尿病・内分泌代謝領域の診療に関しまして、地域の先生方と連携しながら患者さんのために尽力したいと思います。引き続き宜しくお願い申し上げます。