脳神経外科の研究実績

研究実績

当院で行っている研究(1)

 都立神経病院の脳神経外科では、広く、脳・脊髄・末梢神経疾患を対象として治療を行っています。当科の診療は、脊椎疾患・脳腫瘍・脊髄腫瘍・脊髄動静脈奇形・末梢神経疾患・てんかん・パーキンソン病・振戦・顔面けいれん・三叉神経痛・もやもや病などが占めています。これらの疾患の確実な診断法・安全な治療法の確立が重要です。当院の脳神経外科では、これらの脳・脊髄・末梢神経疾患の臨床的・疫学的特徴を明らかにし、診断法、治療法を改善することを目的として臨床研究・疫学研究を行い広く世界に発信しています。本研究により、脳・脊髄・末梢神経疾患についての広く正しい知見が得られる意義があります。
 研究方法として、観察研究(カルテ調査)を行い、これらの疾患の臨床的特徴(頻度、分布)、画像診断法、電気生理学的診断法、治療法の有効性、予後などについて、統計学的手法を用いて解析します。本医学研究は、次のいずれかの研究です。

  1. 人体試料を用いないカルテ調査のため、患者には不利益や危険が生じない研究。
  2. 人体試料を用いるものの、病変の切除が疾病の診断・治療に必要で、その結果としての組織採取のために、患者に侵襲性がない。これらの病理診断結果を含んだカルテ調査のため、患者には不利益や危険が生じない研究。

 保有する研究試料、データは、個人情報に関して匿名化を行い、プライバシーを確保し、東京都立神経病院・病歴室で施錠管理します。学会や学術論文に発表する場合は個人情報は保護されます。個人情報に関する問い合わせは042-323-5110。現在研究進行中の臨床研究は次の通りです。

  • 脊柱管狭窄症の研究 (頚椎症・平山病・腰椎症・後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症など)
  • 脊髄動静脈ろう・動静脈奇形の研究
  • 脊髄腫瘍の研究
  • 脳脊髄液漏出症の研究
  • 神経根引抜き損傷後の痛みの研究
  • キアリ奇形・脊髄空洞症の研究
  • 手根管症候群・肘部管症候群の研究
  • てんかん外科の研究
  • 不随意運動・定位脳手術の研究
  • 顔面けいれんの研究
  • もやもや病の研究

当院で行っている研究(2)

研究課題名

一般社団法人日本脳神経外科学会データベース研究事業
(Japan Neurosurgical Database:JND)
所属科脳神経外科
研究責任者髙井 敬介
研究期間2018年1月1日から2027年12月31日まで
研究概要〇目的
当科は、一般社団法人日本脳神経外科学会会員が実施するデータベース事業に参加しています。この事業は、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに適切な医療を提供することを目指すプロジェクトです。
〇対象
2018年1月1日以降の脳神経外科の手術や治療の情報
〇方法
手術を含む脳神経外科医療情報データを、インターネットを介して収集します。データは、日本脳神経外科学会事務局が管理します。
〇利用する項目
手術や治療に関する情報、効果やリスクを検証するための情報(年齢・性別など)を登録します。
倫理的配慮・個人情報の保護の方法患者さんのお名前を登録することはなく、氏名とは関係のない識別番号を用いて登録します。
識別番号と患者さんを結びつける対応表は当科で厳重に管理します。
上記の研究に情報を利用することをご了承いただけない場合は、研究の問い合せ先までご連絡ください。同意の撤回はいつでも可能です。
臨床研究登録の有無●無・有 (臨床研究登録番号: )
研究の問い合わせ先神経病院内 研究責任者:髙井 敬介、松尾 健
東京都立神経病院 脳神経外科
〒183-0042 東京都府中市武蔵台2-6-1
TEL:042-323-5110
結果の公表について日本脳神経外科学会事務局のデータベース委員会ならびに事務局で解析を行い、学会として結果を公表します。
利益相反について研究に関する利益相反はありません。

当院で行っている研究(3)

本研究は後方視的観察研究であり、当院ホームページに研究の概要を公開し、研究への利用を拒否できる機会を保証する。研究の対象となることを望まない場合は、オプトアウト文書に記載された窓口に連絡することで、研究対象から除外される。収集するデータは匿名化し、個人が特定できる情報は解析には使用しない。​

研究課題名仙骨嚢胞に対する外科治療に関する後方視的研究
所属科脳神経外科
研究責任者吉田 信介
研究期間倫理委員会承認日から2027年3月31日まで
研究概要

〇目的
仙骨嚢胞は非常に稀な疾患であり、無症候に経過する例も多いが、嚢胞内圧の上昇により神経圧迫を生じると、会陰部や肛門周囲の痛み、膀胱直腸障害などの症状を呈する。保存的治療に抵抗性の場合、外科治療が適応となるが、その術式や成績に関する報告は限られている。
本研究では、当施設において経験した仙骨嚢胞に対する外科治療症例を後方視的に検討し、手術法・成績・合併症などを明らかにする。
〇対象
当院で仙骨嚢胞に対し外科治療を施行した患者のうち、診療録に必要な情報が残っている症例
〇方法
2000年1月から2025年9月までに当科で外科治療を受けた仙骨嚢胞症例を対象とする。診療録・画像検査・手術記録などを用いて後方視的に解析を行う。
〇利用する項目
収集項目:年齢、性別、既往、症状、手術適応、手術方法、手術時間、出血量、術後経過、再発、合併症など
評価項目:症状改善率、再発率、合併症発生率

倫理的配慮・個人情報の保護の方法

本研究は後方視的観察研究であり、当院ホームページに研究の概要を公開し、研究への利用を拒否できる機会を保証する。
研究の対象となることを望まない場合は、オプトアウト文書に記載された窓口に連絡することで、研究対象から除外される。
収集するデータは匿名化し、個人が特定できる情報は解析には使用しない。

上記の研究に情報を利用することをご了承いただけない場合は、研究の問い合せ先までご連絡ください。また、同意についてはいつでも撤回できます。

臨床研究登録の有無●無・有(臨床研究登録番号: )
研究の問い合せ先神経病院内 研究責任者:吉田 信介
東京都立神経病院 脳神経外科
〒183-0042 東京都府中市武蔵台2-6-1
TEL:042-323-5110
結果の公表について国内外の学会発表や医学専門誌への論文投稿を通じて、研究結果を公表する。
個々の研究対象者またはそのご家族等には個別に公表しない。
利益相反について本研究に関連して、研究責任者および研究分担者に開示すべき利益相反はない。

当院で行っている研究(4)

研究課題名脊髄空洞症に対するsubarachnoid-subarachnoid bypassの有効性の検討
所属科脳神経外科
研究責任者髙井 敬介、櫻田冴響
研究期間倫理委員会承認日から2027年3月31日まで
研究概要

〇目的
癒着性くも膜炎に伴う脊髄空洞症は、進行性に四肢麻痺や寝たきりへと至る重篤な疾患であるが、その病態は未だ十分に解明されていない。近年、新たな治療法として subarachnoid–subarachnoid bypass(SS bypass) の有効性が報告されている。
当院において施行したSS bypass症例を詳細に解析し、その臨床的特徴や病態理解の深化を図ることを目的とする。
〇対象
2021年1月1日から2025年12月31日までに当院でSS bypassを施行した症例。
〇方法
電子カルテおよび手術記録から臨床データを抽出し、後方視的に解析する。
〇利用する項目
・ 電子カルテ・手術記録に掲載された臨床経過
・ 手術所見および周術期経過
・ 画像所見(MRI、CTなど)
・ その他関連する診療情報

倫理的配慮・個人情報の保護の方法

本研究は後方視的観察研究であり、当院ホームページに研究の概要を公開し、研究への利用を拒否できる機会を保証する。
研究の対象となることを望まない場合は、オプトアウト文書に記載された窓口に連絡することで、研究対象から除外される。
収集するデータは匿名化し、個人が特定できる情報は解析には使用しない。

上記の研究に情報を利用することをご了承いただけない場合は、研究の問い合せ先までご連絡ください。また、同意についてはいつでも撤回できます。

臨床研究登録の有無●無・有(臨床研究登録番号: )
研究の問い合せ先神経病院内 研究責任者:髙井 敬介
東京都立神経病院 脳神経外科
〒183-0042 東京都府中市武蔵台2-6-1
TEL:042-323-5110
結果の公表について国内外の学会発表や医学専門誌への論文投稿を通じて、研究結果を公表する。
個々の研究対象者またはそのご家族等には個別に公表しない。
利益相反について本研究は、個人の収益等が生じることはない。また利益相反は存在しない。