院内がん登録
当院ではがん医療の状況を適確に把握するために、がんの診断、治療を受けたすべての患者さんを対象に、がんの種類、行った治療、転帰(最終的にどうなったか)についてを登録する院内がん登録をおこなっています。
- 各集計表において、集計値が10件以下の場合、個人が特定される可能性が高い反面、患者さんやご家族などに対して有用な診療情報を提供するため、1件以上10件未満の場合は、1~3件、4~6件、7~9件として公表し、10件以上は実数で公表します。
男女比
- 表1 (単位:人)
年 男 女 2019年 50 34 2020年 58 51 2021年 57 39 - グラフ1(単位:人)
当院の特色としては、患者さんはやや男児の方が多いです。
年齢別男女比
- 表2(単位:人)AYA・・・「Adolescent and Young Adult」の略で「思春期および若年成人」という意味であり、15歳~39歳を対象にしています。
0-14歳 AYA(15-39歳) 年 男 女 男 女 2019年 47 34 1~3 0 2020年 55 45 1~3 4~6 2021年 57 37 0 1~3 - グラフ2 (単位:人)
男58%(159例)、女42%(116例) - グラフ3 (単位:人)
男43%(6例)、女57%(8例)
男女別の年齢階級別罹患数(2019~2021年)
- 表3(単位:人)
年齢 男 女 0-4歳 94 70 5-9歳 38 26 10-14歳 27 20 15-19歳 4~6 4~6 20-24歳 1~3 4~6 25-39歳 1~3 0 - グラフ4 (単位:人)
年齢が0-4歳の症例が最も多く、年齢が上がるにつれて少なくなっています。
診断時住所内訳
- グラフ5 (単位:人)
多摩北部、多摩南部から来院される患者さんが多いのが特徴です。
東京都における小児医療の拠点としての役割を果たしているので、近隣の埼玉県や神奈川県にお住いの患者さんも多い傾向が伺えます。 - 図1
部位別登録数
- グラフ6 (単位:人)
- その他(眼、胃、肝臓、口腔、胸腺、卵巣など)
- 部位別では、脊髄、脳神経、造血器、脳が多い傾向となっています。
診療実績
- 表4(単位:人)
- MDS・・(骨髄異形成症候群)赤血球、白血球、血小板などの血液細胞のもとになる造血幹細胞に異常がおき、正常な血液細胞がつくられなくなる病気です。
- MPD・・小児骨髄異形成症候群
- CML・・慢性骨髄性白血病
- ホジキンリンパ腫・・・リンパ球のがんである悪性リンパ腫の種類の1つで、白血球の中のリンパ球ががん化する病気です。
- 組織球症・・(LCH)ランゲルハンス細胞は樹状細胞のひとつで、病源体などを認識して周囲の細胞に情報を伝えからだを守る免疫システムです。LCHとは、ランゲルハンス細胞と同じ形質を持った異常なLCH細胞が増殖して、皮膚や骨、内臓などさまざまな部位に多彩な症状をきたす病気です。