AYA世代がん患者支援

1.AYA世代がん診療のご案内

  「AYA世代」という言葉をご存じですか?Adolescent & Young Adult(思春期・若年成人)の略称で、15-39歳を指します。この世代のがん患者は、治療開発から「取り残された世代」ということで世界的に注目され、AYA世代のがん対策は国の「がん対策推進基本計画」にも重点項目として挙げられています。当院は、国が指定する「小児がん拠点病院」に指定されていて、AYA世代がん診療を積極的に行っており、小児型治療が有効と示されている急性リンパ性白血病等白血病の診療に関しては、25歳程度までの患者さんを受け入れています。

AYA世代患者さん向け病棟(空の6番地病棟)

 当院では、AYA世代患者さん向け病棟を設置し、その中にAYA世代の患者様がリラックスして過ごしたり、オンライン授業やテレワークに取り組んだりすることができる、「AYAルーム」を用意しています。下記の動画でAYAルームの雰囲気がご覧いただけます。
 AYAルーム動画(外部リンク)

高校教育支援

 当院は高校教育支援にも取り組んでいます。現在、当院に長期入院中の都立高校生が在籍校のオンライン授業により単位認定を受けられる仕組みを、東京都教育委員会と調整しています(2023年11月現在)。

医療関係者のみなさまへ

 当院の「AYA世代がん診療のご案内」に関するチラシを作成しましたので、ぜひご覧ください。
 AYA世代がん診療のご案内(PDF 609.4KB)

2.AYA世代がん相談情報センター

 思春期・若年成人がん(AYA世代がん)の相談支援に関する情報等を集約し、患者さまやご家族さま、また医療機関関係者の方へ情報提供等することを目的とした「AYA世代がん相談情報センター」を令和3年9月3日から設置いたします。ぜひ、ご活用ください。

(本事業は、東京都福祉保健局から委託を受けた「AYA世代等がん患者相談支援事業」として実施しております。)

AYA世代がん患者様・ご家族様へ

相談支援に関する情報を集約し、情報提供を行います。

対象となる相談(例):

〇悩みごとや不安なこと(病気や治療、仕事や学校、医療費など)について、身近に相談できる窓口はないか。
〇地域の医療機関でがんについて相談できる窓口はないか。
〇その他、AYA世代がんに関するご質問

患者さま向けの交流会等も企画していく予定です。

医療機関関係者の方へ

AYA世代がんに関する情報の提供等を行います。

対象となる相談(例):

〇AYA世代がん患者に対する相談支援に関する情報を知りたい。
〇生殖機能温存に係る治療について相談できる医療機関はないか。
〇その他、AYA世代がんに関するご質問

医療機関関係者の方を対象とした研修や都内のがん相談支援センターなどの相談員さん同士の交流等の場も企画していく予定です。

問合せ先

042-312-8191
受付時間9時00分~17時00分(土、日、祝日を除く)

参考:同センターを聖路加国際病院でも開設しています。

 聖路加国際病院「AYA世代がん相談情報センター」(外部リンク)