矯正歯科 診療内容

診療内容

1.出生前診断や出生後に口唇口蓋裂の診断を受けた方

 術前顎矯正装置を用いた顎のかたちの整直と哺乳障害の改善
 口唇口蓋裂の影響により唇顎裂、口蓋裂、唇顎口蓋裂があると上顎の形態が不正になるとともに哺乳も困難になることがあります。
 当科では0歳児からの術前顎矯正治療を行う事で術前に上顎の形態を整えると同時に哺乳障害の改善も行っています。
 そして、その後の第1期矯正歯科治療(子供の矯正歯科治療)、第2期矯正歯科治療(大人の矯正歯科治療)も行っています。

2.口唇口蓋裂の矯正歯科治療

 口唇口蓋裂の治療は、形成外科・新生児科・耳鼻いんこう科・リハビリテーション科(言語聴覚士を含む)・心理福祉科・看護部・小児歯科など関連各科の連携のもとチームアプローチに取り組んでいます。出生後から成人までの治療を一施設内で一貫した治療を行えることが当院のチームの特徴です。
 矯正歯科では、出生後すぐに術前顎矯正治療を開始し、小児期から成人期まで一貫した矯正歯科治療を行っており、口唇口蓋裂の治療の中で一番長い付き合いになる診療科です。

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3.先天的な病気で咬み合わせが悪い方

(注)先天異常に伴う咬合異常に対する矯正歯科治療(厚生労働大臣が定める疾患:53疾患)
1. 唇顎口蓋裂
2. ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む)
3. 鎖骨頭蓋骨異形成
4. トリチャー・コリンズ症候群
5. ピエールロバン症候群
6. ダウン症候群
7. ラッセルシルバー症候群
8. ターナー症候群
9. ベックウィズ・ヴィードマン症候群
10. ロンベルグ症候群
11. 先天性ミオパチー(先天性筋ジストロフィーを含む。)
12. 顔面半側肥大症
13. エリス・ヴァン・クレベルド症候群
14. 軟骨形成不全症
15. 外胚葉異形成症
16. 神経線維腫症
17. 基底細胞母斑症候群
18. ヌーナン症候群
19. マルファン症候群
20. プラダーウィリー症候群
21. 顔面裂
22. 大理石骨病
23. 色素失調症
24. 口-顔-指症候群
25. メービウス症候群
26. カブキ症候群
27. クリッペル・トレノーネイ・ウェーバー症候群
28. ウイリアムズ症候群
29. ビンダー症候群
30. スティックラー症候群
31. 小舌症
32. 頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群、尖頭合指症を含む。)
33. 骨形成不全症
34. 口笛顔貌症候群
35. ルビンスタイン-ティビ症候群
36. 常染色体欠失症候群
37. ラーセン症候群
38. 濃化異骨症
39. 6歯以上の先天性部分(性)無歯症
40. チャージ症候群
41. マーシャル症候群
42. 成長ホルモン分泌不全性低身長症
43. ポリエックス症候群
44. リング18症候群
45. リンパ管腫
46. 全前脳(胞)症
47. クラインフェルダー症候群
48. 偽性低アルドステロン症(ゴードン症候群)
49. ソトス症候群
50. グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)
51. 脊髄性筋萎縮症
52. その他顎・口腔の先天異常
53. 前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(前歯部の骨性埋伏歯によるものに限る。)

4.睡眠時無呼吸症候群(OSAS)

 睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は、睡眠中に上気道が狭窄して、窒息状態を何回も繰り返すことから、身体の疲労をとる深い睡眠がとれず、昼間に異常な眠気に襲われる症状があります。
 この病気は、単に昼間の過度な眠気を感じるだけでなく、放っておくと血中の酸素不足により心肺機能への大きな負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞などの生命にかかわる合併症を生じる可能性があるので注意が必要です。
 矯正歯科では、矯正歯科治療に用いる矯正装置の技術を生かしたマウスピースによる治療を行っています。