診療内容・特色
当科は細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などの微生物がおこす病気を専門に診療する内科です。非常に幅広い疾患に対して、トレーニングを受けた感染症医が診療します。院内外から感染症コンサルテーションを受けて各診療科と協力し、主に以下の疾患について診療を行っています。
中枢神経感染症(髄膜炎、脳膿瘍など)、呼吸器感染症(肺炎、肺化膿症・膿胸など)、血流感染症(黄色ブドウ球菌菌血症、カテーテル関連血流感染症、感染性心内膜炎、感染性動脈瘤など)、消化管・腹腔内・骨盤内感染症(感染性腸炎、腹膜炎、胆管炎、胆嚢炎、腹腔内膿瘍、骨盤内炎症性疾患など)、腎・泌尿器感染症(尿路感染症、腎膿瘍など)、皮膚軟部組織感染症(蜂窩織炎、骨髄炎、壊死性軟部組織感染症など)、手術部位感染症、人工物関連感染症、免疫不全者における感染症、抗酸菌感染症、深在性真菌感染症など
当科が取り扱う特殊な疾患
上記の疾患に加えて、感染症医が診療する特徴的な感染症として輸入感染症、性行為感染症・HIV/AIDS、寄生虫感染症、マダニ媒介感染症などがあります。
対応でお困りの場合は是非当科までご相談ください。
- 輸入感染症マラリア、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、腸チフス・パラチフス、赤痢、コレラ、レプトスピラ症、リケッチア症、髄膜炎菌感染症、類鼻疽など当院は「日本感染症学会 蚊媒介感染症専門医療機関」です。海外から帰国後の発熱・体調不良などでお困りの場合には是非ご相談ください。(要相談ですが、定期外来日でない日でも診察可能です)
- 性行為感染症
HIV感染症/AIDS、梅毒、クラミジア、淋菌、単純ヘルペスなど - 寄生虫感染症
条虫症、赤痢アメーバ症など - マダニ媒介感染症
リケッチア症、ツツガムシ病、ライム病、回帰熱など
院内感染対策
当科の仕事は感染症診療だけではなく、感染対策も大きな仕事の1つになります。院内の感染制御チーム(ICT:Infection Control Team)のメンバーとして院内感染対策に取り組んでいます。詳細は感染制御チーム以下をご参照ください。
リンク先https://www.tmhp.jp/tama/about/team_medical/ict.html
抗菌薬適正使用
抗菌薬が効きにくい耐性菌の抑制、臨床現場の感染症教育の目的のために感染薬剤師・細菌検査技師を中心とした抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)の活動により院内の抗菌薬適正使用を推進しています。