診療部長からのご挨拶

東京都立東部地域病院整形外科診療部長 権田芳範
このたび、7月より整形外科診療部長に着任いたしました権田芳範と申します。
肩関節疾患は、「年齢のせいだから仕方ない」「五十肩だと思うが本当にそれでよいのだろうか」と疑問や不安を抱えながらも、適切な診断や治療の機会を得られないまま悩んでおられる患者さんが少なくありません。私は肩関節外科を専門としておりますが、丁寧な診察と画像診断により病態を正確に把握し、保存的治療から関節鏡視下手術、人工関節置換術まで、それぞれの患者さんにとって最適かつ低侵襲な治療を提供することを心がけております。
また、地域の医療機関の先生方との顔の見える連携を大切にし、患者さんに安心して医療を受けていただける環境づくりに努めてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
新体制による「肩・股関節・手」の専門診療と外傷医療の更なる充実
― 専門性と救急外傷診療の両立を目指して ―
東部地域病院整形外科は、これまで地域医療支援病院として、骨折や外傷を中心とした救急医療・手術医療に積極的に取り組んでまいりました。
このたび当科では、新たに肩関節および股関節を専門とする医師を迎え、従来から診療を行っている手外科とあわせて、「肩関節外科」「股関節外科」「手外科」の3領域を診療の柱とする新たな体制を整えました。
肩や股関節、手の痛みやしびれ、動かしにくさは、加齢やスポーツ、外傷などさまざまな原因によって生じます。こうした症状は日常生活に大きな影響を及ぼしますが、専門的な診断と適切な治療によって改善が期待できる疾患も少なくありません。当科では、薬物療法やリハビリテーションなどの保存的治療から専門的な手術治療まで幅広く対応し、患者さん一人ひとりに最適な医療を提供できるよう努めております。
また、当科の基盤である外傷診療につきましても、四肢骨折や高齢者の脆弱性骨折、転倒によるけがなどを中心に、これまでと変わらず積極的に受け入れております。救急医療と専門診療の双方を充実させることで、地域の皆さまにより安心して医療を受けていただける体制を目指しています。
一方で、診療体制の変更に伴い、脊椎・脊髄疾患に対する手術診療の受け入れ体制は見直しを行っております。患者さんの状態に応じて適切な医療機関との連携を図り、最適な医療につなげてまいります。
今後も東部地域病院整形外科は、地域の皆さまに信頼される診療科であり続けるため、質の高い医療の提供と地域医療機関との連携強化に努めてまいります。肩・股関節・手の症状や、骨折・外傷などでお困りの際は、ぜひご相談ください。
整形外科診療部長
権田芳範
ページ内目次
東部地域病院整形外科では、「肩関節外科」「股関節外科」「手外科」を専門診療の柱とし、保存的治療から専門的な手術治療まで一貫して対応しております。
肩や股関節、手の痛みやしびれ、動かしにくさは、日常生活や仕事、趣味などに大きな影響を及ぼします。一方で、適切な診断と専門的な治療により症状の改善や機能の回復が期待できる疾患も少なくありません。
当科では、それぞれの領域に専門性を有する医師が診療にあたり、患者さん一人ひとりの病状や生活背景に合わせた最適な治療をご提案いたします。また、リハビリテーションや薬物療法などの保存的治療から、関節鏡視下手術や人工関節置換術をはじめとする専門的な手術治療まで幅広く対応しております。
「年齢のせいだから仕方ないと言われた」「手術が必要かどうか相談したい」「現在の治療を続けてよいのか迷っている」といったお悩みをお持ちの方も、お気軽にご相談ください。専門的な診察と検査を通じて、患者さんにとって最適な治療方針をご提案いたします。
肩関節外科
肩関節疾患は、適切な診断と治療介入のタイミングが極めて重要です。慢性化した肩痛や機能障害に対しても専門的評価を行います。
□ 夜間痛のため眠れない、途中で目が覚める
□ 肩が挙がらない・後ろに手が回らない(結帯動作の制限)
□ 「五十肩」として加療中だが、症状の改善が乏しい
□ 腱板断裂・インピンジメント症候群が疑われる
□ スポーツや日常の動作で、肩を繰り返し脱臼する
□ 投球時痛など、スポーツ活動で肩に支障がある
□ 変形性肩関節症やリウマチ肩で、手術適応(人工肩関節など)を相談したい
膝・股関節
股関節疾患は進行に伴い、患者さんの移動能力や生活機能が大きく低下します。当科では病期や活動性に応じ、最小侵襲手術(MIS)を含めた適切なアプローチを行います。
□ 立ち上がりや歩行の開始時に、股関節や鼡径部(足の付け根)が痛む
□ 股関節の痛みのせいで、長距離の歩行が困難になってきた
□ 股関節の可動域が狭くなり、またぎ動作や靴下の着脱・爪切りがしにくい
□ 変形性股関節症や特発性大腿骨頭壊死症が疑われる
□ 保存療法(消炎鎮痛剤やリハビリ)を継続しているが、改善しない股関節痛が続いている
□ 人工股関節全置換術(THA)の手術適応や時期について相談したい
手外科
手指から肘関節までの緻密な構造に対する疾患・外傷に対し、専門的な診断と治療(マイクロサージャリー手術を含む)を行っています。
□ 手指や手のひらにしびれ・痛みが続いている(正中神経・尺骨神経障害など)
□ ボタンが掛けにくい、箸が使いにくいなど、手指の細かな作業がしづらい
□ 指が引っかかる、指が伸びきらない(ばね指など)
□ 親指の付け根が痛む(母指CM関節症など)
□ ヘバーデン結節やブシャール結節による変形や痛みが強い
□ ガングリオンや手の良性腫瘍の切除を検討したい
□ 保存治療で改善しない手指・手関節の慢性的な症状がある
患者数(令和7年度実績)
| 新入院患者数 | 557人 |
|---|---|
| 外来患者数 | 8,991人 |
| うち初診患者数 | 1,365人 |
手術件数
| 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | |
|---|---|---|---|
| 1.骨折手術 | 258 | 332 | 368 |
| 骨折観血的手術(大腿) | 46 | 38 | 55 |
| 骨折観血的手術(下腿) | 34 | 39 | 47 |
| 骨折観血的手術(膝蓋骨) | 6 | 7 | 2 |
| 骨折観血的手術(前腕) | 43 | 69 | 71 |
| 骨折観血的手術(鎖骨) | 25 | 21 | 27 |
| 骨折観血的手術(上腕) | 23 | 36 | 32 |
| 骨折観血的手術(足) | 3 | 9 | 1 |
| 骨折経皮的銅線刺入固定術 | 7 | 22 | 25 |
| 骨内異物除去術 | 55 | 70 | 89 |
| その他 | 16 | 21 | 19 |
| 2.脊椎外科手術 | 37 | 41 | 40 |
| 後方椎体固定 | 7 | 9 | 4 |
| 椎弓切除 | 7 | 10 | 23 |
| 後方又は後測方固定術 | 7 | 5 | 4 |
| 椎弓形成 | 8 | 8 | 3 |
| 椎間板摘出術 | 7 | 6 | 6 |
| その他 | 1 | 3 | 0 |
| 3.関節外科手術 | 77 | 108 | 86 |
| 人工関節置換術(股) | 16 | 28 | 28 |
| 人工骨頭挿入術(股) | 17 | 29 | 18 |
| 人工関節置換術(膝) | 23 | 15 | 10 |
| 骨移植術 | 12 | 16 | 8 |
| アキレス腱断裂術 | 5 | 10 | 10 |
| 肩腱板断裂手術 | 3 | 2 | 0 |
| その他 | 1 | 8 | 12 |
| 4.軟部組織に対する手術 | 5 | 16 | 16 |
| 手根管開放術 | 4 | 13 | 11 |
| 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 | 1 | 3 | 5 |
| 5.その他の手術 | 20 | 45 | 54 |
| 四肢切断術 | 0 | 3 | 1 |
| 腱鞘切開術 | 6 | 16 | 28 |
| その他 | 14 | 26 | 25 |
主なクリニカルパス
権田 芳範(ごんだ よしのり)
| 職名 | 部長 |
|---|---|
| 専門分野 | 整形外科一般、肩関節疾患 |
| 資格 | 日本整形外科学会専門医・指導医 |
尾﨑 友(おざき ゆう)
| 職名 | 医長 |
|---|---|
| 専門分野 | 整形外科一般、股関節疾患 |
| 資格 | 日本整形外科学会専門医 |
並木 康治(なみき こうじ)
| 職名 | 医員 |
|---|---|
| 専門分野 | 整形外科一般、股関節疾患 |
| 資格 | 日本整形外科学会専門医 |
笹原 崇宏(ささはら たかひろ)
| 職名 | 医員 |
|---|---|
| 専門分野 | 整形外科一般 |
| 資格 | 日本整形外科学会専門医 |
小林 慎二郎(こばやし しんじろう)
| 職名 | 医員 |
|---|---|
| 専門分野 | 整形外科一般 |
2026年7月更新


