呼吸器外科

地域医療支援病院として診断から治療まで患者さん一人一人に合った
最適な胸部疾患医療を提供致します。

診療科について

 令和3年4月より、東部地域病院に呼吸器外科が新設されました。順天堂大学呼吸器外科学講座から派遣される常勤医師により診療にあたっております。葛飾区、足立区、江戸川区、墨田区、江東区、荒川区、松戸市を中心に地域の皆様に呼吸器疾患に対する最適な医療を提供できるように、最大限努めていく所存でございます。
 当科では肺癌や転移性肺腫瘍を代表とする悪性疾患を中心に胸腺腫やその他の縦隔腫瘍、胸壁腫瘍などの外科治療を専門としております。また、急性期の地域中核病院として、気胸・膿胸・血胸などの救急処置を必要とする呼吸器疾患に対する胸腔ドレナージ術や外科治療にも迅速に対応致します。その他、がん性胸膜炎に対する胸膜癒着術や気管切開術など多岐にわたり診療を行っております。
 当科では、傷の小さい胸腔鏡下手術や小開胸と胸腔鏡を併用する胸腔鏡補助下手術から開胸手術まで幅広く対応し、安全でかつ合併症の少ない手術を行ってまいります。患者さんの年齢や併存疾患、がん等の根治性を総合的に判断し、肺を大きく切除する肺葉切除以外にも肺を温存する区域切除や部分切除といった縮小切除まで、患者さん一人一人にとって最適な術式を選択し、術後の生活の質を保ち早期に社会復帰できるよう努めてまいります。
 また、総合病院の特色を生かし、心疾患、糖尿病、高度肺気腫、間質性肺炎等、幅広い術前合併症にも対応可能です。受診されてから手術までの時間も、2週間を目安に迅速に対応致します。
 術前に患者さん、ご家族に十分に時間をかけて治療内容に加え、入院中や退院後の生活上のリハビリ内容まで丁寧に説明を行い、ご理解をいただいてから手術へ臨んでおります。

呼吸器外科リーフレット(PDF 1.6MB)

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主な対象疾患と診療内容

肺悪性疾患 (原発性肺癌、転移性肺腫瘍等)
縦隔疾患 (胸腺腫、胸腺癌、神経原性腫瘍、胚細胞性腫瘍等)
胸膜疾患 (自然気胸、月経随伴性気胸、巨大気腫性肺嚢胞、アスベスト関連胸膜疾患等)
炎症性疾患 (膿胸、肺化膿症等)
胸部外傷 (血気胸、肋骨骨折、気道損傷等)
その他 (間質性肺炎、縦隔・頚部リンパ節腫大等)

手術は順天堂大学から応援医師の協力のもと、呼吸器外科医2名体制で行っております。
また、肺悪性疾患に関しても呼吸器内科と連携をとり、術前診断から術後治療まで迅速に対応致します。

診療実績

患者数(令和4年度実績)

新入院患者数185人
延外来患者数1,358人
うち初診患者数199人

手術件数(令和4年度実績)

疾患名令和4年度
原発性肺がん36件
転移性肺腫瘍4件
縦隔腫瘍11件
気胸69件
膿胸21件
その他9件
150件

スタッフ紹介

梁  成秀(やん そんす)

職名任期付医員
専門分野呼吸器外科