胆膵疾患

胆膵疾患

胆膵疾患

総胆管結石や胆道癌・膵癌に対する診断・治療を目的に、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)、EUS(超音波内視鏡検査)、EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)などに積極的に取り組んでおります。施行件数は非常に多く、経験が豊富です。
2017年に最新の超音波内視鏡装置とスコープを導入以来、EUS、EUS-FNAの件数が飛躍的に増加しており、2019年度の施行件数は、超音波内視鏡検査:443件、(うちEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診):52件)となっています。また、ダブルバルーン内視鏡の導入により、胃切除後など術後再建腸管の患者様に対してのERCPも施行可能となりました。
急性膵炎後の膵被包化壊死(WON)に対する経消化管的ドレナージ(EUS-TD)をはじめ、interventional EUSも施行しています。

表1) ERCP施行件数(年度別)

2015年2016年2017年2018年2019年
ERCP(関連処置含む)490602581609640
超音波内視鏡検査60391443
EUS-FNA194952

EUS画像

2020年より新型の胆道鏡(胆管内を直接観察する内視鏡)であるSpyGlass™DSを導入しました。SpyGlass™DSは、従来の胆道鏡に比べて操作性が向上、デジタル化による画質の向上が特徴であり、また、ディスポーザブル(使い捨て)で簡便に使用可能のため、より実用的になっています。SpyGlass™DSを胆管・膵管内に直接挿入することにより、これまで直接見る事の出来なかった胆管や膵管を高精細なデジタル映像で観察でき、胆管・膵管腫瘍の精密検査が可能となります。また、巨大な結石は電気水圧衝撃波胆管結石破砕装置(EHL)と呼ばれるデバイスを用いて、衝撃波により結石を砕いて治療することが可能となりました。難易度の高いとされる胆道・膵管病変の検査・治療を、これまで以上に高いレベルで行えることが期待されます。


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2023年1月 6日 最終更新