輸血科 診療実績

輸血科 診療実績

血液製剤の使用状況

 血液製剤の総使用量は30,218単位で、前年度に比べ1,007単位(前年比103.4%)増加した。 赤血球(RBC)は-110単位(99.0%)、新鮮凍結血漿(FFP)は-59単位(98.8%)、血小板(PC)は+1,255単位(109.8%)、院内クリオプレシピテート(クリオ)は+33本(105.5%)だった。RBCおよびFFPの使用が僅かに減少しているが、血小板、院内クリオプレシピテートの使用量が増加した。 (図1) 

血液製剤使用単位数グラフ

 アルブミン/RBC比は0.74 → 0.53と、昨年と比較して大幅に減少した。アルブミンの使用量が減少したことが一因と考えられる(次頁参照)

 FFP/RBC比は、0.69 → 0.65と減少した。昨年度に引き続き適正使用加算の取得条件を満たすことができなかった(図2)。

FFP/RBC比、アルブミン/RBC比

自己血の採血状況

 自己血採血は、症例数・採血単位数ともに増加した(図3)。使用割合の多い科は順に、産科(61%)、整形外科(30%)、歯科口腔外科(5%)、リウマチ膠原病科(4%)であった(図4)。

           

                                                                 

       

アルブミンの使用状況

 アルブミン使用数は、下表のとおり。アルブミン製剤使用量の推移は図5に示す。 総使用量は26,539.5gで前年度より7,538g減少した(対前年比77.9%)。

 5%アルブミン250mLと20%アルブミン50mLともに使用量が減少している。

 5%アルブミン 250mLの使用量は2022年度より減少傾向であり、外科・心臓血管外科・リウマチ膠原科での使用量が減少したことが主な要因と考えられる(図6)

製剤種

使用量

対前年度比(%)

5%アルブミン250mL

943本

84.6 %

20%アルブミン50mL

1,470本

87.9 %

20%アルブミン20mL

13本

46.4 %

   

 

廃棄血

 廃棄血は、204単位(うち自己血76単位)で対前年比79.3 %と減少した(図7)。

 令和6年度は、赤血球液;27単位、新鮮凍結血漿;32単位、血小板;40単位、クリオプレシピテート;5本が廃棄となった。

 製剤の廃棄理由を図8に示す。

 赤血球液の期限切れ廃棄は2件だった(前年度0件)。 

 新鮮凍結血漿は、搬出後に30分以上放置されたまま使用されずに廃棄となる事例が18単位と多く見受けられた。昨年度より新クラスゼロ用の融解後AB型FFPを再凍結後クリオプレシピテートとして再利用する運用を開始したため、新鮮凍結血漿の廃棄は対前年比28.8%と大幅に減少した。

 血小板の期限切れによる廃棄が3件40単位あった(前年度60単位)。緊急手術や出産のために取り寄せた血小板が使われずに返却となり、その後製剤期限内に他の患者への転用もできずに廃棄となった。また、洗浄血小板を準備したものの患者が死亡し、他患者への転用ができず廃棄となった事例が1件あった。

 

製剤分割

 総分割回数は98回(対前年比102.1 %)とわずかに増加した。分割後完全未使用の廃棄はなく、全例使用された。

分割製剤の使用状況を図9~図11に示す。分割製剤を全て使用したのは、赤血球液9件、新鮮凍結血漿21件、濃厚血小板3件だった。                   

製剤種

回数

症例数

赤血球液

53回

37例

濃厚血小板

8回

6例

新鮮凍結血漿

37回

18例

                

   

    

2025年12月26日 最終更新