輸血科 診療実績

輸血科 診療実績

血液製剤の使用状況

 血液製剤の総使用量は28,581単位で、前年度に比べ1,637単位(前年度比94.6%)減少した。 赤血球(RBC)は+106単位(101.0%)、新鮮凍結血漿(FFP)は+15単位(100.3%)、血小板(PC)は-1,900単位(86.5%)、院内クリオプレシピテート(クリオ)は+30本(104.7%)だった。RBCおよびFFP、クリオプレシピテートの使用がわずかに増加したが、血小板の使用量が減少した。 (図1) 

図1

 アルブミン/RBC比は0.47と、昨年度に引き続き減少した。アルブミン使用量に占める血漿交換使用(表中計算式の[5])の割合が増加したことが一因と考えられる。

 FFP/RBC比は、0.66と横ばいであった。昨年度に引き続き適正使用加算の取得条件を満たすことができなかった(図2)。

参考:2025年度管理料実績
管理料1 485,980点
適正加算 265,080点
⇒今年度は適正加算が取得できない

図2

自己血の採血状況

 自己血採血は、症例数・採血単位数ともに増加した(図3)。2024年5月より開始したクリオシールの依頼数の増加が影響していると考えられる。

自己血使用割合の多い上位3科は、産科(42%)、整形外科(33%)、リウマチ膠原病科(20%)であった(図4)。

     

図3
図4

採血困難者(4名)の自己採血にあたり、PICCチームの支援を受けた。

アルブミンの使用状況

 アルブミン使用量は、下表のとおり。アルブミン製剤使用量の推移は図5に示す。 総使用量は27,337.5gで前年度より798g増加した(対前年度比103%)。

 20%アルブミン50mLは前年度より使用量がやや増加した(対前年度比109.4%)。

 5%アルブミン 250mLは救命センターでの使用が前年度より大幅に増加したが、その他の科では減少傾向であったため、全体としては使用量が減少した(対前年度比95.3%)(図6)。

製剤種

使用量

対前年度比(%)

血漿交換使用量

対前年度比(%)

5%アルブミン250mL

899本

95.3 %

0本

0%

20%アルブミン50mL

1,608本

109.4 %

1189本

128.3%

20%アルブミン20mL

5本

38.5 %

0本

0%

図5
図6

 

廃棄血

 廃棄血は、130単位(うち自己血69単位)で対前年度比82.3 %と減少した(図7)。

 2025年度は、赤血球液;12単位、新鮮凍結血漿;18単位、血小板;25単位、クリオプレシピテート;4本が廃棄となった。

図7

 製剤の廃棄理由を図8に示す。
 赤血球液の期限切れ廃棄は2件4単位だった(前年度1件2単位)。 

 新鮮凍結血漿は、搬出後に30分以上放置されたことによる廃棄が3件6単位であり、昨年度より減少した(前年度18単位)。また、新鮮凍結血漿の破損は4件8単位であり、前年度と同等であった(前年度8単位)。
 血小板の期限切れによる廃棄は3件25単位であった(前年度40単位)。手術中に緊急で取り寄せた血小板が使用されずに廃棄となった事例が1件、輸血検査室での保管中に血小板振盪機の電源が切られて保管管理不良となり廃棄となった事例が1件、超低出生体重児に対して血小板を取り寄せたが期限内に使用できずに廃棄となった事例が1件あった。

製剤分割

 総分割回数は41回であり、昨年度の98回から大幅に減少した(対前年度比41.8 %)。
 分割後完全未使用の廃棄は1例あった。
 分割製剤の使用状況を図9~図11に示す。分割製剤を全バッグ使用したのは、赤血球液2件、新鮮凍結血漿2件、濃厚血小板1件だった。

 直近3年間の分割依頼件数と未使用バッグ廃棄率の推移を図12~図14に示す。赤血球液と新鮮凍結血漿では分割依頼件数は減少しているが、分割後未使用バッグの廃棄率は上昇した。

製剤種

回数

症例数

赤血球液

31回

25例

濃厚血小板

2回

2例

新鮮凍結血漿

8回

8例

図9
図10

    

図11
図12
図13
図14

瀉血・末梢血幹細胞採取実績

瀉血件数は、177件、末梢血幹細胞採取は、2例、5回採取であった。

2026年8月28日 最終更新