胃食道外科

胃食道外科

主に取り扱う疾患

胃がん、食道がん、胃粘膜下腫瘍(GIST)、重症の食道裂孔ヘルニア等

それぞれの疾患について

以下のリンク先をご参照下さい。

胃がん(外部リンク) 食道がん(外部リンク) GIST(外部リンク) (国立がん研究センターがん情報サービス)

食道裂孔ヘルニア(外部リンク) (MSDマニュアル家庭版)

当科の特色

■ 胃がん・食道がんの治療だけでなく、胃や食道の粘膜下腫瘍(GIST)、重度の食道裂孔ヘルニアに対する外科治療も行っています。

■ 低侵襲手術(ロボット手術、腹腔鏡、胸腔鏡、縦隔鏡)を積極的に行っています。

 日本消化器外科学会専門医、日本内視鏡外科学会技術認定資格を有する医長1名と日本消化器外科専門医資格を有する医員1名の計2名の専従スタッフとなっており、殆どの手術を鏡視下(ロボット手術、腹腔鏡、胸腔鏡、縦隔鏡)で行う方針としています。令和3年12月から胃癌に対してロボット手術を導入し、積極的に施行しております。
 2022年胃癌手術件数55件(ロボット37件、腹腔鏡14件、開腹4件)2023年胃癌手術件数64件(ロボット43件、腹腔鏡14件、開腹7件)

 他の病気をお持ちの患者さんの手術にも積極的に取り組んでいます。

 当院は精神科を含めた全ての診療科が揃う総合病院です。中等〜重度の併存疾患(糖尿病、心疾患、肺疾患、肝疾患、腎疾患等)をお持ちの患者さんや、出血・穿孔などの救急処置を必要とする患者さんにも対応が可能です。

 手術だけでなく内視鏡治療(切らない治療)も同時に検討します。

 当院の内科と連携して、早期がんや胃粘膜下腫瘍等に対しては、可能であれば手術だけでなく内視鏡治療(切らない治療)も治療も行っています。内視鏡治療は経験豊富な当院内科の消化器内視鏡専門医を中心としたグループが行います。

 中等〜重度のがん患者さんには、抗がん剤や放射線と組み合わせた治療(集学的治療)を行っています。

 専従スタッフはいずれも消化器がん治療専門医で、進行がんや切除不能がんに対しては最新の知見に基づいた集学的治療(化学療法、放射線療法等)を行っています。超高度進行がんや稀少がんなどで高度専門センターでの治療が好ましいと判断した場合は、最も適切と思われるがん専門病院や大学病院へ診療を依頼しています。

 地域に根ざした診療を行っています。

 城東地区の病医院からの御紹介は随時受け付けています。近隣にお住まいの方の手術を優先しています。地域がん診療連携パスを積極的に活用し、術後の通院、投薬、検査はかかりつけ医やご自宅の近くの協力医と連携して行っています。

 手術までの待ち時間をなるべく短くしています。

術前治療が不要の患者さん場合、原則的に初診から2−3週間以内に精密検査を終了し手術を行っています。

当科の診療のながれ

1.外来

初診:月〜金曜日まで毎日受け付けています。火・木曜日は専門スタッフが診察致します。月・水・金曜日は外科初診担当医が診察、適切な検査をオーダーし、次回の専門スタッフ外来を予約します。

再診:火・木曜日に専門スタッフが診察します。

2.検査

病名の確定、病状の進行度のチェックのため、いくつかの検査が必要となります。前医で行われた検査を利用する場合と、当院で再度同じ検査を行う場合があります。検査は概ね以下の様になります。

1)血液検査・尿検査・単純X線検査(胸部・腹部)

一般的な体調を調べる検査です。一部、腫瘍マーカーや感染症の検査等、一般診療では行われない検査を含んでいますので、当院の初診時にあらためて行なうことが多いです。通常、初診日に行われます。

2)上部消化管内視鏡(胃カメラ)

殆どの患者さんは前医で行われていますが、病変(がん)の拡がりや深さ(壁深達度)を予想するためには精密な検査が必要で、当院で再検査をすることが多いです。初診日以外の午前中に行い、準備時間等を併せて午前中一杯かかります。前医での検査に比べ検査時間が長くなることもありますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

3)CT検査

病変(がん)の拡がり、特に周辺臓器への浸潤や、リンパ節転移、他(遠隔)臓器への転移の検索に必要な検査です。通常は情報量の多い造影CT検査を行いますが、造影剤アレルギーのある患者さんや腎機能の悪い患者さん等の場合は、やむを得ず造影剤を用いない単純CT検査で代用することもあります。初診日以外の日程で行います。検査時間は短時間ですが、受付から準備等の時間を含め2時間程度が必要です。

4)生理学的検査(呼吸機能検査・心電図検査・心臓エコー検査等)

手術の負担に耐えられるどうかを検討するために必要な検査です。初診日以外の日程で行われます。患者さんの状態により必要な検査が異なります。1日で終わる場合もありますが、数日間必要な場合もあります。

5)PET-CT検査・MRI検査・シンチグラフィー検査等

PET-CT検査は食道がんと一部の胃がんの患者さんで必要となります。当院には検査機器がなく、検査のみを連携病院にお願いしています。予約は当院外来でお取りします。検査には約半日必要です。病気の種類や程度によりMRI検査やシンチグラフィー検査が必要となる患者さんもいます。これらの検査は当院で行うことができます。

6)併存疾患・合併症に関する検査・診察

手術に影響がある合併疾患(糖尿病、心疾患、肺疾患、肝疾患、腎疾患等)をお持ちの患者さんは、該当する当院の専門診療科で診察・検査が必要です。それらの診察結果をふまえて、最終的に麻酔科(手術の際に麻酔を担当していただく診療科)の診察が行われます。

3.手術、術前治療、術後治療、術後の通院検査

 各疾患の一般的な治療のながれは以下のリンクをご参照下さい。

胃がん(外部リンク)食道がん(外部リンク)GIST(外部リンク) (国立がん研究センターがん情報サービス)

食道裂孔ヘルニア(外部リンク) (MSDマニュアル家庭版)

 病気の状態に加えて、患者さんお一人お一人の状態(年齢、体力、併存疾患、ご家族の状況、本人のご希望等)にあわせて最適と考えられる治療を提案します。

 当院で行っている主な手術を以下のリンクで紹介しています。

胃がん(PDF 2.2MB)

胃粘膜下腫瘍(GIST)(PDF 1.5MB)

重症食道裂孔ヘルニア(PDF 2.1MB)

上部消化管外科スタッフ

部長

医長 川崎浩一郎
北海道大学2009年卒(東京大学胃食道外科)
 日本外科学会 専門医
 日本消化器外科学会 専門医
 日本内視鏡外科学会 技術認定取得者
 日本消化器がん外科治療認定医
 ダヴィンチ(手術ロボット)術者資格

医員

医員 淺岡礼人
東京大学2011年卒(東京大学胃食道外科)
 日本外科学会 専門医
 日本消化器外科学会 専門医
 日本消化器がん外科治療認定医
 ダヴィンチ(手術ロボット)術者資格

関連診療科・部門

2024年3月15日 最終更新