放射線科(治療部)

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都立駒込病院 放射線科(治療部) 前部長 唐澤 克之

患者さんへのメッセージ

放射線治療はこの20~30年の間に著しい進歩を遂げて来たがん治療の分野です。CT・MRI・PET-CT等の画像診断技術の進歩や、どのような形の腫瘍でも腫瘍の位置に正確に線量を投与することが可能な治療装置の発展によって、今や数多くの種類のがんに対して治療の適応となってきています。
当科では2011年の新病院開院以来、「がん・感染症センター」の専門性を発揮するために、多くの高精度放射線治療装置を導入させていただき、スタッフ数も増やして治療のキャパシティを増加させるとともに、強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療等の高精度放射線治療をルーチン的に行えるよう努力して参りました。
その結果、肺がん・肝臓がんへの動体追尾定位放射線治療や、転移性脊椎腫瘍への定位放射線治療など新しい技術開発に成果を挙げています。また、正常組織への照射線量を減らすため、前立腺がんや頭頸部がんを始め、骨盤部・腹部・頭部などでも、各種の限局性腫瘍に対してIMRTを積極的に適用し、治療成績の向上を目指しています。
当科のモットーは「患者さんの身体に優しく、確実に治療する」です。
さらに当院はチーム医療の概念が行き渡っており、院内各科及び院外施設との連携がうまく取れているため、患者さんの状態に即した治療を提供しております。キャパシティの面から、高精度放射線治療もあまりお待たせしないで開始できますので、ぜひ一度当院にいらしてください。

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