感染制御科は、患者さんが直接受診する科ではありません。入院中の患者さんが感染症で困らないよう、主治医の先生と一緒に"見えないところ"で支える専門チームです。ここでは、よくいただくご質問にやさしくお答えします。
よくあるご質問
- Q.感染制御科は何をする科ですか?
入院中におこる肺炎や血液の感染などを早く見つけて治す手伝いをし、抗菌薬(こうきんやく)が適切に使われるよう調整し、院内で感染が広がらないように対策します。患者さんの主治医をサポートする"裏方"の役割です。
- Q.「耐性菌(たいせいきん)」と言われました。怖い病気ですか?
耐性菌とは、一部の抗菌薬が効きにくい菌のことです。持っているだけで必ず重い病気になるわけではありません。他の患者さんにうつさないよう手洗いなどの対策をとりますので、ご説明する内容にご協力ください。
- Q.「個室隔離(かくり)」になりました。なぜですか?
感染を他の方に広げないため、また免疫の弱い患者さんをまもるための、医学的に必要な対応です。けっして罰や差別ではありません。期間や面会の方法は担当者が個別にご説明します。
- Q.面会のとき、家族が気をつけることはありますか?
面会前後の手指消毒、発熱・咳・下痢などの症状があるときの面会自粛、マスクの着用にご協力ください。詳しくは下記「入院中・面会時のお願い」をご覧ください。
入院中・面会時のお願い
手指消毒
病室の出入り口ではアルコール消毒を、面会の前後には手洗いをお願いします。
マスク・体調確認
発熱・咳・下痢などの症状がある方は面会をお控えください。
面会ルール
人数・時間は病棟の案内に従ってください。飲食物の持込にも制限があります。
安心していただくために
感染対策は、患者さんを責めるものではなく、患者さんと周りの方の安全をまもるための取り組みです。
わからないことは、遠慮なく看護師・主治医・感染制御チームにお尋ねください。
むずかしい言葉の言いかえ
- 抗菌薬適正使用(AS/AST)
- 抗生物質(こうせいぶっしつ)を「効くものを・必要な期間だけ」正しく使うこと。
- サーベイランス
- 院内でどんな感染がどれくらい起きているかを継続して見はり、対策に役立てること。
- 標準予防策
- すべての患者さんに共通して行う、手洗いや手袋などの基本的な感染対策。
- 接触予防策/隔離
- 感染を他の方に広げないため、また弱った患者さんを守るための、医学的に必要な対応。
- (薬剤)耐性菌
- 一部の抗生物質が効きにくくなった菌。持っているだけで重症とは限りません。
- ICT(感染制御チーム)
- 医師・看護師・薬剤師・検査技師が協力して院内の感染対策を行うチーム。
- ICD(感染制御ドクター)
- 感染対策を専門的に行う医師の認定資格。
- 1類感染症
- エボラ出血熱など、法律で最も厳重な対応が定められた感染症。
- 発熱性好中球減少症(FN)
- 抗がん剤などで免疫が下がり、発熱したときに緊急対応が必要な状態。

