脳腫瘍の遺伝子診断による個別化医療

脳腫瘍を摘出した場合、その腫瘍の病理学的診断は、その後の経過の予測、治療方針の決定に最も重要な情報です。
これまでの診断は、主として顕微鏡により細胞の形などを観察することで行われてきました。
しかし、近年の遺伝子解析の急速な進歩により、腫瘍の多くが遺伝子異常の蓄積によって発生し、その遺伝子異常のパターンによって腫瘍をより明確に分類し、腫瘍の性質と臨床経過をより正確に推測できるようになってきています。
遺伝子異常のパターンにより、それぞれの腫瘍に合わせた、より効果的な治療を選択できるようになってきており、遺伝子異常の検索は大変重要です。
当科では、当院の遺伝子診療科と連携して治療方針決定に必要な遺伝子検索体制を整えており、個々の患者さんに合わせた適切な治療を提供しています。

  • 当院は「がんゲノム医療連携病院」の指定を受けています。
グラフ
<DNAシークエンス>
グラフ
<マイクロサテライト解析>