患者さんへのメッセージ
難治性の造血器疾患の治療として造血幹細胞移植が効果的です。当院では1986年から造血幹細胞移植を開始し、2013年には厚生労働省より造血幹細胞移植推進拠点病院に認定され、これまでに約1,800件の移植を行ってまいりました。最近では年間約120件の移植を行い、患者さんの病状に合わせた様々な幹細胞源を適切に選択し、迅速に・安全に移植が提供できるように努めております。
当院では、血液内科医のみならず、様々な診療科の経験豊かな専門医、看護師、移植コーデイネーター、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師、栄養士、歯科衛生士、臨床心理士、など様々な職種による移植チームが発足していて、このチームによる全人的なケアが移植患者さんに提供されます。
また、患者さんやご家族が満足していただける移植のために、①移植片対宿主病や再発のない長期生存が得られること、②移植前後で継続してお食事がとれること、③移植前後で日常活動動作が維持できること、④移植後の長期にわたる合併症を回避できること、⑤妊孕性が維持できること、⑤より低コストの移植を行うこと、などを目標にスタッフ全員が様々な取り組みを行っています。