病院長あいさつ

大久保病院は、「信頼と安心の医療で地域を支える」という理念のもと、以下の基本方針に基づき医療提供に取り組んでおります。
すなわち、「患者さんの人格を尊重した安全で質の高いチーム医療の実践」、「地域と一体となって患者さんを支える医療の提供」、「優れた医療人の育成と働きがいのある職場づくり」、そして「良質な医療を継続して提供するための健全な経営基盤の確立」です。
新宿・大久保地域は、高齢者に加え昼間人口として若年層も多く、さらに外国人居住者や訪日旅行者が増加しているという特徴を有しています。特に訪日旅行者数は都内でも有数であり、その一定割合に医療ニーズが発生するとされています。このように国籍、人種、SOGIなど多様性に富む地域において、当院は多様な医療ニーズに応える体制整備を進めております。
救急医療においては、三次救急医療機関からの下り搬送の積極的な受け入れと、「断らない二次救急」の実践を継続しています。加えて2026年1月より、歌舞伎町周辺に特有のアルコールや市販薬等による過剰摂取に対応する体制を拡充しました。また、本年4月からは寄付により導入されたハイメディック仕様の救急車が稼働し、医療機関間搬送や施設連携のさらなる円滑化を図っています。
さらに、外国人患者受入れ体制の強化として、「Bridging Health Across Borders」を掲げ、2025年10月に国際診療センターを開設しました。通訳兼医療コーディネーターとの連携により、言語・文化の壁を越え、すべての患者さんに安心して受診いただける医療環境の整備を進めております。
今後の医療需要を見据えると、2040年前後には団塊ジュニア世代の高齢化により、複数の慢性疾患や認知症、フレイルなどを有する患者の増加が見込まれます。こうした変化に対応するため、国は地域医療構想の進化を通じて医療機能の分化と連携強化を求めています。当院においても、地域包括ケア病床を維持し、在宅医療や施設との連携によるレスパイト入院の受け入れなど、地域全体で支える医療体制の構築を進めてまいります。
同時に、二次救急を行いつつ、心不全、不整脈、脳血管障害、腎疾患、消化器内視鏡、人工関節、運動器疾患などの専門的医療も引き続き提供してまいります。
このような地域特性と将来の医療需要を踏まえ、当院は「急性期と地域包括ケアのハイブリッド型」病院としての機能を強化し、“二刀流”で地域を支える役割を担っていく所存です。
今後も最新の知見を取り入れながら継続的な自己改革を行い、地域医療機関との連携のもと、患者さんに寄り添った質の高い医療の提供に努めてまいります。
引き続き、大久保病院へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2026年5月



