リハビリテーション科

特色・専門領域

リハビリテーションは、障害を持った患者さんに対し、その障害を可能な限り回復させ日常生活の質を向上させることを目標としています。一言で障害といってもその内容はさまざまです。当院では患者さん一人一人の障害や状態にあわせた最善のリハビリテーションを提供しています。
リハビリテーション科では、当院の特色である救急医療と関連し、近年重要視されている急性期リハビリテーションに特に力を入れています。主に入院患者さんを対象に、運動器リハビリテーション、脳血管リハビリテーション、呼吸器リハビリテーション、心大血管リハビリテーション、廃用症候群リハビリテーションを行っています。
運動器リハビリは当院が救急災害医療を重点医療課題にしていることもあり、外傷に対する急性期リハビリを中心に行っています。また当院整形外科末梢神経外傷・疾患診断治療センターと連携し、腕神経叢損傷など専門性の高い神経外傷の術後リハビリも行っています。
脳血管リハビリは当院の重点医療課題である脳血管疾患医療に関連し、脳卒中に対して回復を左右する重要な時期とされている急性期リハビリテーションに特に力を入れています。
また、呼吸器リハビリは呼吸器科と連携し慢性閉塞性肺疾患(COPD:肺気腫、慢性気管支炎)に対する入院での呼吸リハビリテーションを行っており、呼吸器疾患をお持ちの患者さんの日常生活の質の向上を支援しています。 それ以外にも、入院による筋力、日常生活能力の低下に対して、廃用症候群リハビリテーションを行っています。令和4年2月から心臓リハビリテーションを開始し、心不全をはじめとした循環器疾患の患者さんに対し最新の機器を用いて、より質の高いリハビリテーションを行っています。 また、各専門職種間の連携を図り、カンファレンスを定期的に行い、治療中の問題点の検討や治療方針の確認をしながら訓練を実施しています。

主な診療内容

リハビリテーション部門では、医師の指示の下、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)が、急性期の入院患者さんを中心に早期から訓練を開始しています。

理学療法

関節可動域訓練、筋力強化の他、座る、立つ、歩く、といった基本的動作訓練を通して、日常生活が円滑にできるよう支援しています。多部位外傷や骨折、人工関節置換術後等の整形外科疾患、脳血管疾患、頭部外傷、その他、廃用症候群や呼吸器疾患等多様な疾患に対応しています。

理学療法

作業療法

日常生活を円滑に送ることができるよう、上肢機能訓練や関節可動域訓練、食事・更衣などの日常生活動作訓練を行います。高次脳機能障害の評価・訓練も行っています。
脳卒中、頭部外傷、脊髄損傷をはじめとする脳血管疾患、手の外科、骨折、熱傷などによる運動器疾患、手術後の廃用症候群等、多様な疾患に対応をしています。

作業療法

言語聴覚療法

言語障害(失語症・構音障害等)のある方に評価・訓練を行い、円滑なコミュニケーションが可能になるよう援助します。また、食物がうまく飲み込めなくなった方(嚥下障害)に対しても評価・訓練を行い、一回でも早い口からの栄養確保を目指しています。

言語聴覚療法

診療実績

診療科別内訳(令和2年度)
理学療法作業療法言語療法
依頼科件数比率件数比率件数比率
整形外科24724.9%7023.2%72.8%324
脳神経外科/脳神経内科22422.6%18561.3%15360.2%562
救命科969.7%237.6%207.9%139
循環器科/心臓血管外科939.4%206.6%259.8%138
外科474.7%31.0%103.9%60
呼吸器科474.7%72.3%83.1%62
その他23723.9%4414.6%3112.2%312
合計991100%302100%254100%1,547
疾患別内訳
令和2年度令和元年度平成30年度
運動器リハ369561572
脳血管リハ288425424
廃用症候群182199254
呼吸器リハ195253132
合計1,0361,4381,482

外来診療担当医

リハビリテーション科の外来担当表はこちらをご覧ください。

最終更新日:2022年4月28日