圧迫骨折・椎体骨折の検査・治療

転倒後に背中や腰が強く痛む、特に大きな外傷がないのに痛みが続く場合、骨粗しょう症を背景とした圧迫骨折・椎体骨折の可能性があります。当院では骨折の状態だけでなく骨粗しょう症も評価し、治療と再骨折予防を一体的に進めます。

1. 疾患について

圧迫骨折・椎体骨折は、背骨を構成する椎体がつぶれるように変形する骨折です。骨粗しょう症がある方では、転倒だけでなく日常の軽い動作をきっかけに起こることがあります。

2.主な症状

  • 背中・腰の急な痛み
  • 起き上がる、立つ、寝返りなどで強くなる痛み
  • 背中が丸くなる、身長が低くなる
  • 複数回の骨折による姿勢変化や活動性低下
  • 進行すると、下肢筋力低下やしびれ、排尿障害などの脊髄麻痺が出現

3.早めの受診が必要な症状

転倒や外傷後に強い痛みが続く場合、足のしびれ・筋力低下を伴う場合、立つ・歩くことが難しい場合などは早めの評価が必要です。

4.原因・発症しやすい方

骨粗しょう症によって骨が弱くなると、軽微な外力でも椎体骨折を起こしやすくなります。高齢者では一度骨折すると別の部位の骨折リスクも高まるため、骨折そのものの治療と同時に骨粗しょう症治療が重要です。

5.当院で行う検査

骨折の有無や新旧、椎体の変形、神経への影響に加え、背景にある骨粗しょう症を評価します。

触診
診察台での丁寧な触診を行っています。

X線検査
椎体の変形や圧潰の程度を確認します。

MRI検査
新しい骨折かどうか、骨折部位や神経への影響などを確認します。

CT検査
骨折形態を詳しく確認する必要がある場合に行います。

骨密度検査
骨粗しょう症の評価を行い、再骨折予防の治療につなげます。

血液検査
カルシウムやビタミンD、骨代謝マーカー、腎機能などの骨粗鬆症関連の検査を行います。

6.治療方法

骨折の状態、痛みの程度、神経症状、全身状態などに応じて、装具などの保存療法や手術を検討します。同時に骨粗しょう症治療を進め、次の骨折を防ぐことも重要です。

6-1.保存療法

痛みを調整しながら装具を使用し、状態に応じて離床やリハビリテーションを進めます。

6-2.手術を検討する場合

強い痛みが続く場合、椎体の不安定性や変形、神経症状などがある場合には手術を検討します。

6-3.主な手術方法

病態に応じてVBS手術(椎体形成術)や固定術などを検討します。適応は骨折の形態や時期、全身状態等によって異なります。

6-4.再骨折予防

骨密度検査等で骨粗しょう症を評価し、薬物治療、服薬継続支援、転倒予防などを行います。

7.初診から治療までの流れ

段階ご案内
1. 予約・紹介当センターの受診は原則として紹介状が必要です。かかりつけ医などからご紹介いただき、予約をお取りください。
2. 初診・診察症状、発症時期、これまでの治療歴などを確認し、神経症状や歩行状態などを診察します。
3. 必要な検査症状に応じてX線、MRI、CTなど必要な検査を行います。
4. 診断・治療方針の説明診察と検査結果を総合して、保存療法、ブロック治療、手術などの選択肢を検討します。
5. 治療・入院手術が必要な場合は、術式や入院期間、治療上の注意点などをご説明します。
6. 退院後のフォロー退院後も外来で経過を確認し、必要に応じてリハビリテーションや薬物治療などにつなげます。

8.当院での治療の特徴

  • 骨折治療と骨粗しょう症治療を一体的に実施

    骨折部位だけでなく、背景にある骨粗しょう症を評価し、次の骨折を防ぐ治療につなげます。

  • VBSなどの治療選択肢
    保存療法で十分な改善が得られない場合など、病態に応じてVBSや固定術を検討します。

  • OLSチームによる再骨折予防
    当院では骨粗しょう症リエゾンサービス(OLS)チームが、骨粗しょう症評価、薬剤治療、服薬継続、転倒・再骨折予防、地域連携などを支援します。

9.受診・予約方法

当センターの受診には、原則として紹介状が必要です。かかりつけ医やお近くの医療機関にご相談いただき、紹介状をご用意のうえご予約ください。

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10.よくある質問

転んでいなくても圧迫骨折になることがありますか?
骨粗しょう症がある場合、日常生活の軽い動作でも骨折することがあります。
圧迫骨折は手術が必要ですか?
すべての方に手術が必要なわけではありません。骨折の状態や痛み、神経症状、全身状態などから判断します。
一度骨折すると再発しやすいですか?
骨粗しょう症が背景にある場合は新たな骨折のリスクが高まるため、骨粗しょう症治療と再骨折予防が重要です。