骨粗しょう症は、骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。特に一度、脆弱性骨折を起こした方は次の骨折を予防することが重要です。当院では骨密度検査や薬物治療に加え、OLS(骨粗しょう症リエゾンサービス)チームが多職種で再骨折予防を支援します。
1. 疾患について
骨粗しょう症では骨量や骨質が低下し、転倒などの軽い力でも骨折しやすくなります。背骨の圧迫骨折や大腿骨近位部骨折などは、その後の生活機能にも影響するため、早期の評価と治療継続が重要です。
2.主な症状
- 初期には自覚症状がないことが多い
- 背中や腰の痛み
- 身長が低くなる
- 背中が丸くなる
- 軽い転倒などで骨折する
3.早めの受診が必要な症状
転倒後に強い痛みが続く、急に背中や腰が痛くなった、歩行が難しいなどの場合は骨折している可能性があります。早めに受診してください。
4.原因・発症しやすい方
加齢、閉経、生活習慣、薬剤、基礎疾患、家族歴などさまざまな要因が骨の強さに影響します。特に骨折歴のある方では次の骨折リスクを評価し、継続的に治療することが重要です。
5.当院で行う検査
骨粗しょう症の有無と骨折リスクを評価し、必要な治療につなげます。
骨密度検査
骨の量を測定し、骨粗しょう症の評価に用います。
画像検査
必要に応じてX線、MRI、CTなどで脆弱性骨折の有無や状態を確認します。
血液検査等
治療薬の選択や二次性骨粗しょう症の評価などのため、必要に応じて行います。
6.治療方法
骨折リスクや年齢、基礎疾患などを踏まえて薬剤を選択し、治療を継続します。薬物治療だけでなく、転倒予防や生活上の支援も重要です。
6-1.薬物治療
骨折リスクや全身状態に応じて骨粗しょう症治療薬を選択します。
6-2.服薬継続の支援
骨粗しょう症治療は継続が重要です。治療状況を確認しながら、継続しやすい方法を検討します。
6-3.転倒・再骨折予防
転倒リスクの評価、必要に応じたリハビリテーション、生活環境への助言などを通じて再骨折予防につなげます。
6-4.地域との連携
退院後も治療が継続できるよう、地域の医療機関等と連携します。
7.初診から治療までの流れ
| 段階 | ご案内 |
|---|---|
| 1. 予約・紹介 | 当センターの受診は原則として紹介状が必要です。かかりつけ医などからご紹介いただき、予約をお取りください。 |
| 2. 初診・診察 | 症状、発症時期、これまでの治療歴などを確認し、神経症状や歩行状態などを診察します。 |
| 3. 必要な検査 | 症状に応じてX線、MRI、CTなど必要な検査を行います。 |
| 4. 診断・治療方針の説明 | 診察と検査結果を総合して、保存療法、ブロック治療、手術などの選択肢を検討します。 |
| 5. 治療・入院 | 手術が必要な場合は、術式や入院期間、治療上の注意点などをご説明します。 |
| 6. 退院後のフォロー | 退院後も外来で経過を確認し、必要に応じてリハビリテーションや薬物治療などにつなげます。 |
8.当院での治療の特徴
- OLSチームによる多職種支援
当院ではOLSチームが、骨粗しょう症評価、薬剤選択、治療継続、転倒・再骨折予防、地域連携まで支援します。
OLS(骨粗鬆症リエゾンサービス)チームとは 骨折治療後も「次の骨折」を予防
骨折が治ったところで終わりにせず、再骨折リスクを評価して骨粗しょう症治療につなげます。脊椎疾患の診療と連動した骨粗しょう症管理
圧迫骨折・椎体骨折などの診療とあわせて、骨の健康を継続的に確認します。
9.受診・予約方法
当センターの受診には、原則として紹介状が必要です。かかりつけ医やお近くの医療機関にご相談いただき、紹介状をご用意のうえご予約ください。
10.よくある質問
- 骨粗しょう症は痛みがなくても治療が必要ですか?
- 骨粗しょう症そのものは症状がないことも多いですが、骨折予防のために評価・治療が必要となる場合があります。
- 骨折したことがあると次の骨折が起こりやすいですか?
- 脆弱性骨折(立った高さ以下からの転倒など、軽い力で起こる骨折)の既往は次の骨折リスクを考える重要な要素です。再骨折予防のため継続的な治療が大切です。

