胸椎疾患・脊髄症状の検査・治療

足のしびれや歩きにくさは腰の病気だけでなく、胸椎・脊髄の病気などが原因となることがあります。当院では症状の現れ方を確認し、MRIなどの検査を用いて原因を評価します。必要に応じて脳神経内科・脳神経外科と連携します。

1. 疾患について

胸椎は頸椎と腰椎の間にある背骨です。胸椎周囲で脊髄が圧迫されると、足のしびれや筋力低下、歩行障害などが現れることがあります。また、脊椎以外の神経疾患でも似た症状が生じるため、原因を見極めることが重要です。

2.主な症状

  • 足のしびれ・感覚低下
  • 足に力が入りにくい
  • 歩きにくい、ふらつく
  • 体幹部のしびれや違和感
  • 症状が徐々に進行することがある

3.早めの受診が必要な症状

急速に歩けなくなる、筋力低下が進む、排尿・排便の異常が出るなどの場合は、脊髄への強い障害が疑われることがあります。早めに医療機関へご相談ください。

4.原因・発症しやすい方

胸椎・脊髄症状の原因はさまざまで、脊椎の変性疾患だけでなく神経系の病気なども鑑別の対象となります。症状の経過と診察、画像検査等を組み合わせて原因を確認します。

5.当院で行う検査

神経症状の分布、筋力、感覚、腱反射、歩行などを確認し、症状に応じて検査範囲を決めます。

MRI検査
胸椎・脊髄を含め、症状の原因が疑われる部位を評価します。

X線・CT検査
骨性病変や脊椎の形態を詳しく確認する必要がある場合に行います。

電気生理学的検査
脊椎以外の神経疾患との鑑別が必要な場合に検討します。

6.治療方法

原因疾患によって治療方法が大きく異なるため、まず原因を明らかにすることが重要です。脊椎疾患が原因の場合は保存療法や手術を検討し、他の神経疾患が疑われる場合は専門診療科と連携します。

6-1.保存療法

疾患や症状に応じて薬物療法、生活指導、リハビリテーション等を検討します。

6-2.手術を検討する場合

脊髄圧迫による神経症状があり、進行性の歩行障害や筋力低下などを認める場合には手術を検討することがあります。

6-3.主な手術方法

手術方法は原因疾患や圧迫部位によって異なります。画像所見や症状を踏まえ、個別に治療方法を検討します。

7.初診から治療までの流れ

段階ご案内
1. 予約・紹介当センターの受診は原則として紹介状が必要です。かかりつけ医などからご紹介いただき、予約をお取りください。
2. 初診・診察症状、発症時期、これまでの治療歴などを確認し、神経症状や歩行状態などを診察します。
3. 必要な検査症状に応じてX線、MRI、CTなど必要な検査を行います。
4. 診断・治療方針の説明診察と検査結果を総合して、保存療法、ブロック治療、手術などの選択肢を検討します。
5. 治療・入院手術が必要な場合は、術式や入院期間、治療上の注意点などをご説明します。
6. 退院後のフォロー退院後も外来で経過を確認し、必要に応じてリハビリテーションや薬物治療などにつなげます。

8.当院での治療の特徴

  • 脊椎だけに限定せず原因を評価
    歩行障害やしびれについて、症状の分布や経過を確認し、原因部位を検討します。
  • 3テスラMRIなどによる画像評価

    必要な範囲を画像で確認し、脊髄や神経への影響を評価します。

  • 整形外科を中心に専門診療科と連携

    必要に応じて脳神経内科・脳神経外科と連携し、診断・治療方針を検討します。

9.受診・予約方法

当センターの受診には、原則として紹介状が必要です。かかりつけ医やお近くの医療機関にご相談いただき、紹介状をご用意のうえご予約ください。

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10.よくある質問

足のしびれは腰以外が原因のこともありますか?
あります。胸椎や頸椎、末梢神経、脳神経内科領域の疾患などでも似た症状が生じます。
どの部位のMRIを撮るかはどう決めますか?
症状や診察所見をもとに、原因が疑われる部位を医師が判断します。
他の診療科を受診することもありますか?
原因に応じて、脳神経内科・脳神経外科などと連携する場合があります。