院長あいさつ

院長あいさつ
がん・感染症センター 都立駒込病院 院長 神澤輝実
gantotatakau

駒込病院は、1879年(明治12年)に主に感染症(伝染病)を診療する病院として開設されました。そして、日本人の死亡原因としてがんが増加してきた1975年には、がんと感染症の高度専門病院に生まれ変わりました。その後、2009年から建物の全面改修に着手し、2011年には工事を終えて、さらに高度な診療機能を備えた「がん・感染症センター都立駒込病院」として新たに出発しました。
 「がんと感染症」に重点を置き、先進医療や先駆的な医療をはじめ高度で専門的な医療を提供しています。がん診療においては、東京都がん診療連携拠点病院および造血幹細胞移植推進拠点病院として東京都のがん診療のまとめ役と推進役を担い、感染症病院としては、第一種・第二種感染症指定医療機関及びエイズ診療中核拠点病院の役割を果たしています。 超高齢社会では、がん疾患に加えて、高血圧、糖尿病、虚血性心疾患など、さまざまな併存疾患をもつ患者さんが増えています。そのため、がんや感染症に対する専門的な診療機能に加えて、脳神経内科、腎臓内科、循環器内科、糖尿病内科、膠原病科、総合診療科、精神腫瘍科・メンタルクリニック、眼科、歯科、リハビリテーション科など各部門を充実させるように努力して参りました。総合診療基盤を活用し、がん患者さんへの全人的医療の提供やがん以外の疾病にも幅広く対応しています。
 日々進歩する医療水準の維持と向上を目指し、最先端の医療機器の整備や職員の研鑽に努めて参ります。 今年度から、6台目の最新型の高精度放射線治療装置が導入され、更に2台目の手術支援ロボットダヴィンチが稼働いたします。病気は、その人に何らかの身体的な苦痛、機能障害をもたらし、さらに病気に関連してさまざまな社会・経済的な問題、不安や抑うつなどの心の問題も起こします。その病気と上手に向き合い、その人らしい人生を生き抜くことができるように支援するのが駒込病院の使命であると考えています。病気に関連して発生する不安、疑問、その他のさまざまな課題の解決を支援するために患者サポートセンターを設置して、相談・支援機能も充実させて参りました。

 新型コロナウィルス感染症は現在も世界中で猛威を振るい続けていますが、当院では2020年1月29日の武漢からのチャーター機第1便から今までに2500人以上の患者さんを受け入れて参りました。東京都の「最後の砦」としての強い使命感を持って治療にあたっています。そのため一般診療においてはご不便をおかけしておりますが、何卒ご理解のほどお願いいたします。

 当院は、東京都の中核病院として新たな取り組みを積極的に展開しつつ、安全・安心な医療の提供に力を尽くし、地域の皆様から信頼される病院であり続けられるよう一層の努力を続けてまいりますので、さらなるご理解、ご支援を心からお願い申し上げます。

専門分野消化器病
消化器内視鏡
胆膵疾患、IgG4関連疾患
資格医学博士
日本消化器病学会財団評議員・指導医・専門医
日本消化器内視鏡学会社団評議員・指導医・専門医
日本内科学会評議員・指導医・認定医
日本胆道学会認定指導医・評議員
日本膵臓学会認定指導医・評議員
日本消化吸収学会理事
日本高齢消化器病学会理事
膵臓病財団理事
日本がん治療認定医・暫定教育医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
厚生労働省臨床修練指導医

2022年4月