乳腺外科

乳腺外科

乳癌は早期発見されれば治癒が可能な悪性疾患です。
初診日に、触診、マンモグラフィ、超音波(エコー)、穿刺吸引細胞診を施行します。
必要に応じて針生検、ステレオマンモトーム生検(微細石灰化に対し)、乳管造影、選択的乳管切除術他を追加し確定診断を行います。病理診断およびCT,MRIなどの画像診断で他臓器やリンパ節への転移、乳房内の癌の拡がりなどを放射線科とともに検討し、治療方針をたてています。

初診から2~3週間程度で手術もしくは術前化学療法などの初期治療を開始しています。

特色

乳腺外科の画像診断は放射線科の協力により自信を持って提供できる医療アイテムです。診療は画像診断をはじめ、より迅速、正確、丁寧を心がけています。

治療

1) 手術療法

乳房温存術、Two Mapping法によるセンチネルリンパ節生検は言うに及ばず、乳房全摘には患者さんと相談のうえ一期的、二期的乳房再建術を施行しています。

2) 薬物療法

手術で癌腫は切除しきれても、癌細胞が全身にばらまかれている可能性があります。その可能性を病理結果より予測し、これらをeradication(根絶)することにより乳がん再発を抑えるため化学療法、内分泌療法、分子標的剤をもちい乳がん再発予防として術後補助療法を行います。

症例によってはOncotype DX 検査(遺伝子検査)を追加し術後補助療法を選択します。

また、針生検による組織診断や術前画像診断から化学療法が必須と判断された患者さんには手術前に化学療法を行う場合もあります。術前化学療法によってしこりが小さくなり乳房全摘が必要であった患者さんの乳房が温存できることもあります。

個々の患者さんによって使用する薬物、期間は異なりますが、患者さんの病状を慎重に検討し的確な標準治療が提供できるよう心掛けています。

3) 放射線療法

放射線治療専門医が担当します。乳房温存術後(必要と判断された患者さんのみ)、リンパ節転移が多数認められた患者さん、骨転移、脳転移のある患者さんなどを対象としています。

 

乳癌は早期発見されれば治癒が可能な悪性疾患です。

原則、手術前日入院で、術後1日~7日でほとんどの患者さんが退院されます。

しこりが触れる方はもとより、乳房がいつもとちがうなと思われる方も一人で悩まず当院乳腺外科を受診することをおすすめします。

専門外来

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