胃腸炎のときの食事

12月は胃腸炎が流行する時期です

タイトル

胃痛

胃腸炎には、ウィルス性胃腸炎、細菌性胃腸炎、ストレス性胃腸炎などがあり、発症すると、腹痛、嘔吐、発熱、軟便や下痢などの症状が現れます。
特に12月をはじめとする冬季は、ロタウィルスやアデノウィルス、ノロウィルスなどによる感染性胃腸炎が流行します。
感染を予防するためには、規則正しい睡眠や食事で体力を維持すること、外出する際にはマスクをつける、うがいの習慣など、様々な対策が必要です。

それでも万一発症してしまった場合、どのようなことに注意すべきでしょうか。
今回は、「胃腸炎にかかった際の食事」について、都立病院の管理栄養士が解説します。

水分補給をしましょう

下痢や嘔吐がある時には、脱水症状にならないようにするために水分補給をすることが何より大切です。麦茶や水(白湯)などを飲むようにしましょう。
ただし、とり方によってはかえって嘔吐を誘発することがあります。一気には飲まず、少しずつこまめに飲むようにしましょう。

かんきつ類のジュースや炭酸飲料、牛乳など、胃に負担のかかるものは控えましょう。

下痢や嘔吐が激しい、高熱による大量の発汗があるなどの時は、水分と共に電解質も補給する必要があります。そのようなときは、電解質や糖質が含まれたスポーツドリンクや経口補水液もいいでしょう。

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消化に良いものを食べましょう

下痢や嘔吐などの症状が落ち着いてきたら、おかゆや煮込みうどんなどの、消化のよいものから少しずつ食事を再開し、鶏肉、白身魚、茶碗蒸し、煮奴などのたんぱく質を増やしていきましょう。

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熱すぎるものや冷たすぎるもの、揚げ物など油を多く使った料理、香辛料を使った辛い料理などを避け、味つけはなるべく薄味を心がけましょう。

食事はゆっくりよく噛んで食べましょう。

最後に

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食事や水分補給は、体調に合わせて無理のない範囲で適切に摂取するよう心がけましょう。

下痢や嘔吐が続く場合には早めに医療機関を受診し、処方薬は説明書に従って正しく服用しながら十分に休養をとりましょう。

参考 

「JAID/JSC 感染症治療ガイドライン 2015 ―腸管感染症―」
「便通異常症診療 ガイドライン2023  ―慢性下痢症―」

最終更新日:令和7年12月16日

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