心臓血管外科

診療内容・特色

患者さんへ;当科の診療理念

心臓血管外科部長 二宮幹雄

 「心臓の病気」が見つかった患者さん、そしてご家族さま、ご不安なことと思います。心臓血管外科は医療の中のごく小さな一分野ですが、その中で私たちが磨いてきた専門的な技術が少しでも皆さまのお役に立てば、これ以上に嬉しいことはありません。まずはご相談ください。手術のご希望がなくても、専門家の話を聞いてみたい、定期的に検査は受けておきたい、というご要望をお持ちの方がたくさんいらっしゃることはよく承知しております。どうぞご相談にお越しください。

 当科も少しずつ変化しております。心房細動という不整脈に対する先進的な手術を手掛けてきた前部長の大塚俊哉が2020年6月から非常勤職となり、その手術を受けにいらっしゃる患者さんは減り、現在は心臓弁膜症、虚血性心疾患、大動脈瘤、大動脈解離などの手術を中心に行っています。比較的大きな総合病院の中にあるためか、心臓以外にもご病気をお持ちの患者さんがほとんどで、手術にかなりの危険がともなうことが多いです。手術の危険性を下げるために大切なことは、自信をもっておすすめできる方法で慎重かつ丁寧に手術を行うことです。新しい治療法もいろいろあり、情報が錯綜しておりますが、一般の人には良い情報だけが届いていることが多いです。私たちは常によりよい治療法を模索しておりますが、むやみに目新しい治療法に飛び付くということはいたしません。

 私たちの技術が皆さまの人生のお役に立てることを心から願っております。

心臓血管外科スタッフ