放射線科

診療内容・特色

放射線科は放射線診断部門と、治療外来を含む放射線治療部門があり、医師、放射線技師、看護師、トランスクライバー(読影入力作業者)、クラーク(受付)で構成されています。患者さんの安全・快適・満足を最優先にした医療提供を目指し、各職種一丸となってチーム医療を行い、サービス向上に努めています。また、細分化された各分野をつなぐ、「頭のてっぺんからつま先まで全身を診る」広い視野を持った総合的放射線診療科であるべく、各診療科との協力を大切にしています。

診断部門では単純X線写真、CT、MRI、核医学、IVR:画像誘導下治療、超音波などの画像を用いた病気の診断を行っています。IVRでは、カテーテルを用いた血管造影、血管内治療などの体への負担の少ない低浸襲治療やCTや超音波を用いた組織採取を施行しています。高性能CTを生かして、心臓冠動脈CT、小さな肺動脈血栓塞栓の検出、病変強調による小病変検出等にも対応しています。

治療部門は、小児から大人まで多くのがんが治療適応となっています。強度変調放射線治療(IMRT)や肺がんなどに対する定位放射線治療(SBRT)、子宮がんに対する腔内照射(組織内照射併用照射含)などの高精度放射線治療も行っています。令和3年3月には最新の外照射装置が稼働予定であり、さらに高精度な治療が可能となります。

若手医師の育成も行い、臨床研修医、放射線科専攻医が画像検査の適応や撮影方法を理解し、読影能力を高めるよう日々指導しています。東京医師アカデミー放射線科に加わり、シニアレジデントの教育を行っています。募集はこちらより→シニアレジデント採用ページ

『24時間365日の安心、東京ER・多摩』のスローガンの下、休日・全夜間救急診療の放射線検査に対応するため、技師当直2名体制を整備しています。

地域の医療機関からの依頼検査も対応し、高度・高額医療機器の共同利用と地域医療連携を推進しています。

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主な医療設備

画像診断部門

CT装置 4台(ER救急専用CT1台)

CT装置 4台(ER救急専用CT1台)

192列、320列、80列、64列のマルチヘリカルスキャンが可能な装置4台を有しています。いずれもデュアルエナジースキャンが可能となっています。これらにより、広範囲を連続して高速に撮影でき、検査時間の短縮化や患者さんの負担軽減、高機能検査の実施ができます。

MRI装置 2台

MRI装置 2台

最新鋭の3.0テスラと1.5テスラ装置を有し、特に3.0テスラ装置では高磁場を利用した高分解能画像を得ることが可能となっています。

血管撮影装置  5台(ハイブリッド手術1台)

乳房撮影装置

乳房撮影装置

最新のフラットパネル式乳房撮影装置を備えています。
乳房撮影は、乳腺外科に合わせ、主に火曜日と木曜日に撮影を行っています。

フラットパネル対応一般撮影装置 5室

フラットパネル対応一般撮影装置 5室(ER救急専用撮影室1室)

一般撮影では、頭部、胸部、腹部や全身の骨や関節などの撮影を行っています。フラットパネルを搭載した撮影装置により、最適な画像表示や画像の電子保管を行い、画像情報の有効活用ができるよう整備されています。

DR対応X線透視装置

DR対応X線透視装置 3室

3台のX線透視装置があり、主に上部・下部消化管や腎膀胱、脊髄腔などの造影検査を行っています。

パントモ撮影装置

パントモ撮影装置

歯科口腔外科からの依頼を主に、歯列撮影や下顎骨などの骨を撮影しています。

骨密度測定装置

骨密度測定装置

骨密度測定は、骨粗鬆症の診断や治療の評価のために行う検査で、当院では月、水、金の午後に予約にて検査を行っています。

回診用X線撮影装置

回診用X線撮影装置 10台

従来の撮影装置に加え、フラットパネルを搭載した回診用X線撮影装置が3台あり、主に一般病棟、ER診察室、救命救急センター、手術室、集中治療室などで撮影を行っています。

核医学部門

SPECT用ガンマカメラ 2台

SPECT用ガンマカメラ 2台

RI検査は、わずかな放射能を持つ物質で標識した薬を体内に注射して、身体の外から測定装置で調べる検査です。

放射線治療部門

本リニアック装置 2台、位置決め用CT装置2台、 位置決め用X線透視装置1台、密封小線源治療装置1台、治療計画装置

リニアック装置 2台、位置決め用CT装置2台、位置決め用X線透視装置1台、密封小線源治療装置1台、治療計画装置

放射線科外来を受診され、放射線治療が必要とされた方の放射線治療を行います。放射線科医のもと綿密な治療計画を立て、直線加速器を使った外部照射を行っています。