内分泌代謝内科

診療内容・特色

当科は、幅広く内分泌・代謝疾患を担当しております。この領域で最も患者さんの多い糖尿病をはじめ、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、下垂体疾患、副腎疾患などの様々なホルモンの異常についても豊富な臨床経験を有しております。

糖尿病は人口比で7%以上に及ぶ我が国の国民病ともいえる疾病で、症状が乏しいため、気付かないうちに網膜症、腎症、神経障害などが進行します。心筋梗塞脳梗塞などの動脈硬化疾患に加えて、近年では、発癌認知症とも密接な関係があることが知られるようになりました。

当院は日本糖尿病学会の認定教育施設であり、多くの若手医師が在籍し、日々研鑚を重ねております(糖尿病専門医9名)。また、院内には、27名の糖尿病療養指導士の資格をもつ、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療養士がおり、患者さん自身の満足感を優先した、より良い療養生活のお手伝いをいたしております。

2型糖尿病では、最新の知見に基づいた内服薬治療に加え、インスリン治療や週1回GLP-1受容体作動薬注射についても優れた治療成績をあげており、その成果を数多く学会に発表いたしております。
1型糖尿病では、最新のインスリンポンプ療法を選択することも可能で、多くの経験を重ねております。

BMI 32以上の肥満症では、条件を満たせば、保険適応による減量・代謝改善手術を受けていただくことも可能です。現在,消化器外科と連携し、230例を超える診療実績があり、わが国でも有数の先進施設と目されております。糖尿病への治療効果は劇的で、インスリン注射が不要になる方が大半です。私たちは減量外科をふくむ肥満症治療チームの主要な一員でもあります。

内分泌疾患については、当院は日本内分泌学会の認定教育施設でもあり、上記の医師全員が内分泌診療についても常日頃から深く研鑚いたしております(内分泌代謝内科専門医9名)。甲状腺疾患のうち、バセドウ病については、内服によるアイソトープ治療も行っております。

糖尿病やその他の内分泌疾患についても、病状の落ち着いた患者さんでは、地域の診療所の先生方と「二人主治医制」(循環型医療連携)を採用し、お互いに勉強会を重ねながら、“顔の見える”実効性の高い地域連携システムを構築しております。

糖尿病医療チームについてはこちら

主な医療設備

  • SAPシステムによる最新のインスリンポンプ治療
  • リブレ2,デクスコムG7による最新の持続血糖モニタリング
  • 毎週の糖尿病教室,月1回の糖尿病講習会(参加無料),年1回の糖尿病フェスタ
  • フットケア外来