放射線科

連携担当医 長谷部 伸

診療内容

画像診断、核医学、放射線治療の3部門を担っています。

◆画像診断

様々な疾患に対する一般撮影、CT、MRI、マンモグラフィ、核医学検査等画像検査を実施し、専門医により診断レポートを作成しています。

CT・MRIに関しては、造影剤を用いた検査を含め、疾患や病態に沿った検査の組み立てや画像処理を行っています。

検診マンモグラフィも実施しており、近隣の連携医の先生方からの種々の検査希望もお受けしています。

またCTをガイドとして用いた生検(組織診)やドレナージを担当しています。

◆核医学

骨、腫瘍、脳(脳血流、ダットスキャン)、心筋(運動または薬剤負荷心筋血流、交感神経)、甲状腺、肺血流、肝機能、腎機能(レノグラム)、センチネルリンパ節シンチグラフィ、オクトレオスキャン(ソマトスタチン受容体シンチグラフィ)など、SPECT/CT装置を用いた種々の核医学検査を実施しています。

また核医学治療・内用療法として、リンパ腫における放射免疫療法(イットリウム90)、骨転移に対する塩化ラジウム223投与の実績があります。

◆放射線治療

前立腺癌、乳癌、リンパ腫、子宮癌、口腔癌、肝胆膵悪性腫瘍、食道癌、膀胱癌、直腸癌、脳・肺・骨・リンパ節転移などの根治的あるいは緩和的放射線治療を2名の専門医により実施しています。

婦人科癌や消化器癌などでは、依頼科と共同で、化学放射線治療を行うこともあります。

高精度放射線治療として、高度変調放射線治療(IMRT)/画像誘導放射線治療(IGRT)や定位放射線治療(SRTやSBRT)を実行しています。

また前立腺癌に対しては、ヨウ素125シード線源を用いた永久挿入密封小線源治療も選択できます。

特色

CT装置として128列2検出器CTを有し、息止めや静止困難例、被ばく低減が必要な小児例、救急領域の広範囲血管撮影についても高速撮影による良好な画像が提供できるようになっています。また、2検出器CTの時間分解能を生かした冠動脈CT検査、2管電圧を用いた造影剤低減やヨードマップ(肺血流分布)などの特殊撮影を行っています。

MRI装置は、ダイナミック撮像、MRスペクトロスコピー、拡散テンソル画像など特殊撮影も可能です。また、造影剤を使用しないMR血管撮影や灌流画像なども実施しております。

令和2年度に新しいマンモグラフィ装置を導入し、通常撮影に加え、断層像(トモシンセシス)が撮影できるようになり、乳房内腫瘤などの検出感度が改善されています。

医用画像・診断レポートはデジタル保管し、院内各端末へ配信しています。地域連携として院外からの検査予約はネット回線を利用したオンライン診療予約システム「地域医療連携システムC@RNA Connect」(カルナ)も導入しており、円滑に予約、結果報告を行っています。

放射線治療では平成24年から強度変調放射線治療(IMRT)を導入し、早い時期からより高精度な放射線治療を実施してきました。

令和2年度実施件数は、CT10,070件、MRI3,502件、核医学検査660件、外照射放射線治療新患数178例(そのうち強度変調放射線治療(IMRT)93例)、前立腺癌小線源治療3例となっています。

地域支援病院として近隣医療機関からの検査・画像診断及び放射線治療を担っており、地域医療連携を通じて、令和2年度は747件の画像診断・治療を受けています。

その他

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