リウマチ膠原病科

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患者さんへのメッセージ

関節が痛いと「リウマチかも」と考えることがあるかと思いますが、実は関節痛の原因は関節リウマチ以外にも多くの病気が関連していることがあります。また「膠原病」というと、患者さんにとってあまり馴染みがなく、「難病」という怖いイメージを持たれている方も多いかと思います。

「関節リウマチ」も「膠原病」も、どちらも免疫の異常によって起こる病気で、「自己免疫疾患」と総称されます。免疫は本来、感染症など外からの異物を排除する反応で、体の健康を保つ役割をしています。「自己免疫疾患」では、免疫の反応が何らかの異常をきっかけに自分の体自身を攻撃してしまうために、関節痛や発熱など強い炎症が生じます。

かつて「原因不明で治療法がない」とされてきた関節リウマチや膠原病ですが、この20年間の医学の進歩とともに研究が進み、生物学的製剤、免疫抑制薬、免疫調整薬、低分子化合物などの新薬が次々と開発されました。新しい薬剤の恩恵を受けて、病気の方でも普段通りの生活を送ることが可能となりつつあります。若い方では結婚、妊娠、出産といったライフ・イベントを病気の無い人と同じように経験でき、ご高齢の方では旅行に出かけることができ、お孫さん(ひ孫さん)を元気に迎えられる方も多くいらっしゃいます。

また、原因が分からない高熱が続く「不明熱」の患者さん中に、血管炎症候群などのまれな膠原病を見つけることが多くあります。不明熱診療も私たちが得意としているところです。

私たちは、関節痛、自己免疫疾患、不明熱診療のスペシャリストの集団で、チーム一丸となって、的確な診断と最善の治療を提供しております。「関節が痛い」「原因不明の発熱が続く」などの症状がありましたら、是非お気軽に受診してご相談下さい。