外科

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患者さんへのメッセージ

 外科とは、広い意味では、手術を主たる治療手段として用いて病気を治すことを専門とする科の総称です。
 現代の医療では、対象とする臓器ごとに細かく専門が分かれており、脳は脳外科、胃腸や肝臓、膵臓、胆嚢は消化器外科、骨や筋肉は整形外科、腎臓や膀胱、前立腺は泌尿器科、卵巣や子宮は婦人科、とそれぞれ固有の専門科が担当していまが、いずれも外科系診療科の仲間です。
 そのような中で、当院の外科(狭い意味での外科)では、乳房や甲状腺、腹壁のヘルニア、さらには、消化器外科と分担して腹痛を主な訴えとする救急疾患、等を主に扱っています。

 多くの方にとって、手術というとやはり怖いイメージが強く、受けずに済めばそれに越したことはないと感じていると思います。当科では、なぜ手術が必要なのか、手術をしないとどうなってしまうのか、他の選択肢はないのか、といった点を十分に説明して理解していただいたうえで治療を受けていただける様に心がけています。
 また、当院には多くの職種の専門家がそろっており、それら専門スタッフと連携しチームとして治療にあたっています。例えば、高齢の方からは、“この年になっても手術ができるのですか”という質問をよく受けますが、持病を多く持った高齢者の方にも安全な手術が行なえる様、麻酔科や内科系診療科と協力しています。また乳癌の治療では、多くの場合、手術に加えて放射線治療や薬物治療の併用が必要ですが、当科がリーダーシップをとりつつ、放射線科や専門薬剤科、専門看護師、さらには管理栄養士やリハビリテーション科などとも密接にコミュニケーションをとりながら質の高い医療を提供できるよう努めています。