検査科/(老年内科/旧神経内科)

診療科のご案内

当科について

従来皆様にお世話になった神経内科は昨年度から老年内科/旧神経内科としてリニューアルとなり旧神経内科外来再診を主に引き続き担当させて頂き補完移行禅譲しながら新たに脳神経内科として3名みえて脳神経外科と協力してPSC(一次脳卒中センター・脳卒中教育施設)も立ち上がり神経内科専門医は合わせて4名となり質量ともにパワーアップしました。2022年7月から独法化にともない検査科医師としても院内異動になり、内科外来は縮小しながら継続診療しています。
高齢社会のかかえる医学的課題は多疾患と老年症候群、日常生活障害などもありしばしば救急搬送され、社会的には独居や高齢者世帯で暮らす75歳以上の後期高齢者への対応に集約されつつあり当院でもその傾向は否めません。科学的エビデンスが少ない一方で神経内科での経験をもとに領域横断的で生活環境にも配慮した包括的高齢者医療ケアの進歩と拡充が必要であり今後健康長寿達成を支える取り組みは重要で老年内科教育施設でありAI時代やオンライン診療も視野に入れて総合的な診療を研修指導し総合診療基盤として予防先制医療を心がけたいと考えます。関連して、高齢者の定義、フレイル、ポリファーマシー、在宅医療介護サービス、エンド・オブ・ライフ、ACPなどの提言やガイドライン作成状況、また高齢者ならではの新型コロナウイルス対策活動なども見ながらの診療体制整備を他科多職種連携が重要でスタッフと施設が充実している強みを活かして地域包括医療と合わせて院内外で構築できるよう心掛けていく所存です。
人生100年時代ともいわれる中で健康寿命の延伸は重要であり、当院でも増えているフレイル(虚弱)をいかに食い止めるか従来の健康増進~介護予防の流れの観点が重要と考えます。最大の要因はサルコペニアであり様々な負の連鎖をおこし、COVID-19問題においても単なる感染リスクだけではなく高齢者の自粛生活長期化による生活不活発及び食生活の乱れ、さらには人とのつながりの断絶がみられ健康二次被害(フレイル状態の悪化)がエビデンスをもって見えてきている状況であり、認知症発症や悪化なども要注意でありWith /after corona社会を見据えて新たな地域医療や連携構築の一助となればと思います。
各局面で安全に物理的対応可能な範囲で病態を優先して臨床的に総合的に判断しながら、臨床検査室を臨床科、研協により有効的につなぐことができるように尽力し、放射線やリハビリ、他科、各内科分野の専門医、パラメディカル、医療連携室や看護相談室、臨床心理病理など他科多職種連携が重要でスタッフと施設が充実している強みを活かして患者様とご家族、スタッフの満足度とQOL向上を目指し、かつ都立病院としての必要十分な医療提供を優先しながら安全良質な臨床へ活かす観点からの臨床研究なども心がけております。近隣に各専門分野に強いいろいろな大学病院や他の都立病院などが幸いにも多く、当科のみでは対応困難な場合など適切迅速を心がけて良心的に相談紹介させていただいて対応しております。各専門医や産業医、労働衛生コンサルタントとしての観点からも、これからも大学病院、地域連携、行政医療等、幅広い立場からのより良い方向への発展をめざして未熟ではございますが今後とも皆様に何らかの形でお役に立てれば幸甚にて、どうぞよろしくお願い申し上げます。

スタッフ紹介

氏名資格専門分野
萩原 万里子
はぎわら まりこ
(医員)
  • 日本老年医学会老年病専門医、評議員、指導医
  • 日本脳卒中学会脳卒中専門医、指導医
  • 日本神経学会神経内科専門医、指導医
  • 日本内科学会認定内科医、指導医
  • 日本頭痛学会頭痛専門医、指導医・評議員
  • 日本医科大学内科連携講師 (神経脳血管内科部門)
  • 日本未病システム学会未病医学認定医、評議員
  • 東京都福祉保健局身体障害者指定医
    (肢体不自由、音声機能、言語機能、平衡機能)
  • 日本医師会認定産業医、「産業医学基本講座」修了
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 財団法人博慈会老人病研究所客員研究員
  • 卒後臨床研修評価機構サーベイヤー
  • 医学博士
  • 厚生労働省指定 オンライン診療研修修了
  • 日本学術振興会 研究倫理のe-ラーニングコース修了
  • 労働衛生コンサルタント
  • 臨床検査管理医
神経内科全般、検査医
特に、脳血管障害、認知症、頭痛の臨床 実験的脳虚血における神経病理に関する研究
老年医学
未病