2022年11月号 2年ぶりの連携講演会

 10月27日にWEB参加を含め60余名の申し込みをいただき、第2回訪問歯科診療地域連携の会を開催いたしました。病院歯科の役割の一つとして訪問歯科診療に携わる先生方の後方支援があり、情報交換・勉強会の場としてこの会を企画しています。今回は大森でご開業の細野純先生をお招きし、地域で「口から食べること」を支えるために~在宅歯科医療の果たす役割~というテーマでご講演いただきました。当日の貴重な内容のエッセンスをお届けしたいと思います。


 在宅療養患者の多くは低栄養であり、生活の場における食支援は歯科医療関係者の大きな役割です。現場では口の中を診る前に患者さんの生活機能を把握しなければなりません。教科書的な評価法もありますが「い・ろ・は・に・す・めし」を、たわいもないおしゃべりの中から聞き取ることを提案いただきました。(移動・移乗)(風呂・入浴)(排泄)(認知症)(睡眠)めし(食事)ですが、これは頭の固くなった私にも覚えやすいです。そして、誤嚥性肺炎の予防として口腔ケアは言うまでもありませんが、在宅における安全で効率的な口腔衛生管理のポイントを、細野先生と同行されている歯科衛生士の深澤佳世さんよりお話いただきました。限られた環境の中で行う口腔ケアは専門家である歯科衛生士さんの援助が必要です。病院・介護施設・在宅、それぞれにおいて患者さんの状況により食支援の方策は異なりますが、最期まで口からたべることを支えるためには継続的な口腔健康管理と食支援を提供することが大切です。「食べること」は生きる喜びであり、地域の様々な場での食支援の取り組みに歯科が総力を挙げて関わることが重要!と細野先生は講演を締めくくって頂きました。入院医療から在宅医療へ、いかに「口から食べること」をつなげるか、病院側からお手伝いできることも多いことを感じました。今後も更に訪問診療で活躍されている先生方との連携を深めていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

 12月1日には歯科衛生士さんの連携の会、縁リッチメントプロジェクトが開催されます。録画配信もございますので、どうぞお気軽にご参加ください。

歯科コラム