2003年11月号 当科は入院もがんばっております

2003.11月号

 昨年度、当科の紹介率は約39%と過去最高でした。母校の東京医科歯科大学歯学部付属病院でも30%を未だ達成できておりません。紹介状のない方も 拝見している当院の方針下で、歯科としては非常に高い紹介率が得られたのは、城南7歯科医師会会員のご支援の賜物と感謝しております。
 以前にもご紹介いたしましたが、当科の常勤3人の専門は有病・障害者歯科、口腔外科、補綴とバランスがとれており、先生方からのいろいろなニーズにお応 えできます。ちょっとした口腔内への刺激でもこみ上げてしまう患者さんにお困りではありませんか?浸潤麻酔で問題を起こした患者さんはいらっしゃいません か?私の得意技の一つです。最近話題の睡眠時無呼吸症候群。いびきでお困りの患者さんはいらっしゃいませんか?市川医長は歯科的対処法に造詣が深く、非常 に多くの症例を手掛け、内科や耳鼻科、精神科など他科からも紹介を受けています。長谷川医長は有病者の補綴に特に力を入れ、「久々、噛む喜びが戻った」と 喜ばれております。
 当科は外来のみならず、入院もがんばっております。ぜひご記憶下さい。基本的に3病床ですが、必要に応じて空病床を利用できます。昨年度の病床利用率は 約95%でした。これは1年間の平均です。多いときには7、8人もの患者さんが入院していることになります。主な内訳は炎症19(蜂窩織炎など入院にて消 炎を図ったもの)、良性腫瘍・のう胞18、悪性腫瘍10、歯科治療目的(寝たきり患者さんの咬合回復・難抜歯・有病者の抜歯等)17、骨折2、唾石2、その他3、等々でした。

 歯科での病診連携モデルケースとして、城南地区は厚生省からも注目され、地方から見学にいらっしゃる歯科医師会関係者も 少なくありません。外来から入院まで幅広くお応えできる当科を今後とも充分にご活用下さい。

歯科コラム