2016年3月号 チーム医療と口腔機能管理

2016.3月号

 現在の医療の目標は、生活に制限をきたす疾病の発症を予防し、発症してもすみやかに前の生活にもどる医療環境を整えることです。そのために、様々な職種による「チーム医療」が注目されています。

 われわれ歯科口腔外科も歯科衛生士とともに病院内の様々な医療チームに参画し、口腔管理の重要性を訴えてきました。特に口腔嚥下ケアチームの発足と歯科診療報酬改定による「周術期口腔機能管理」の新設は、院内での医科・歯科連携の重要性を再認識させるきっかけとなり、現在は口腔嚥下ケアチームへの依頼、周術期口腔機能管理依頼は当たり前のことのようになりつつあります。

 先日、外科からの依頼で術前に10年ぶりに口腔ケアを行ったのを機に、口腔衛生の大切さを実感し、退院してから再び歯科医院に通院するようになったという例もありました。このシステムをきっかけに再度歯科治療に目が向く患者さんもいらっしゃいます。

 今後、かかりつけ連携歯科医の先生方にご協力いただき、術前術後の口腔管理を積極的にお願いできればと考えています。そして、全身の健康に寄与できる歯科医療提供を行い、最期まで自分の口で食べて、話すことを目標にする「生活を支える歯科医療」の提供をみなさんと構築していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

歯科コラム