金属アレルギー
2026.3月号歯科口腔外科
冨江 華織(とみえ かおり)
口腔外科では扁平苔癬や掌蹠膿疱症などに対し金属アレルギーの検査を依頼することが多くあります。今回学会のシンポジウムで皮膚科とのセッションがあり、非常に驚いたことがありました。2025年に厚生労働科学研究班による金属アレルギー診療と管理の手引きが発行され、本邦では諸外国と比べニッケル、コバルト、クロムの陽性率はそれほど相違ないが、金チオ硫酸ナトリウムの陽性率が非常に高い結果が出ているということです。本邦で金感作例が多い理由として、ファーストピアスや歯科治療で金配合製品を使用する場合などが考えられていると書いてありました。今後配合制限などが起こる可能性も否定できません。金は生体に馴染みやすくアレルギーが少ないというイメージが昔はあったような気がしますが、古い話なのかもしれません。診断のためのパッチテストは暑い時期にはできないので、症例がございましたらご相談ください。

