COPD(慢性閉塞性肺疾患)について
都立広尾病院 救命救急センター
診療看護師 高野 裕也
8月1日(8ハ1イ)は「肺の日」です。
今回は、肺の日にちなんで COPD(シーオーピーディー) についてお話させていただきます。
1. COPDとは?
COPDは、日本語で 慢性閉塞性肺疾患 といい、以前は肺気腫(はいきしゅ)と呼ばれていました。
これは、肺の中の空気の通り道である 細い気道(きどう) がだんだんせまくなったり、弱くなったりして、 息が出しにくくなる病気です。
主な原因はタバコです。タバコを吸っている大人だけの問題ではありません。
他人の煙(受動喫煙)でもCOPDになるリスクが高くなります。家や車の中では、周りの人が煙を吸ってしまわぬように、喫煙を避けることが大切です。
2. こんなサインはありませんか?
COPDを疑うサインにはどのようなものがあるでしょうか。
まずせき、たんが続くことがあります。
また、少し動いただけで息切れがする、体を動かすと苦しくなるということもあります。これらは「風邪かな?」と思うこともありますが、何週間も続いたり、だんだん悪くなってきたりする場合は、COPD を疑い、早めに医療機関に相談しましょう。
COPDは、禁煙や適切な治療で悪化のスピードをゆるめられることができます。
3. COPDの患者さんが気をつけること
COPDの患者さんは予防接種も重要です。
インフルエンザやコロナウイルス,肺炎にかかると、細い気道がさらに傷つき、せきやたん、息苦しさが強くなることがあります。そのため,感染を予防するために予防接種を受けることがすすめられます。
予防接種は「かかりにくくする」「かかっても症状が重くなりにくくする」ための大切な方法です。
自治体によって異なりますが、対象年齢やワクチンの種類に応じて公費負担や一部助成を行っています。予防接種を希望する方は、かかりつけ医、お住いの地域の自治体へご相談ください。
4. リハビリテーションについて
最後は、COPDの呼吸リハビリテーションついてです。呼吸リハビリテーションを行うことで、不安や抑うつ(やる気が起きない)、生活の質を改善の効果も期待できます。
具体的には、自分に適した「運動療法」、自分の病気を理解して治療に取り組む「セルフマネージメント」、食事の見直し「食事療法」、患者さん・ご家族に対する「心理的・社会的支援」などです。
詳細については環境省のホームページ「COPD」でも知ることができます。
●まとめ
COPDは肺の病気です。日ごろから肺を守ることが大事です。
タバコは吸わない、周りで吸わない・吸わせないようにすること。
咳や痰が長く続く時には早めに病院へ相談する。定期期的に予防接種を受けるなど、この機会に一度COPDについて考えてみてはいかがでしょうか。
最終更新日:令和8年7月27日
8月1日は肺の日です🫁


